1997 Fiscal Year Annual Research Report
非貫通ひび割れの発生した鉄筋コンクリート部材の透水性に関する研究
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08650536
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Research Institution | TOHOKU GAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大塚 浩司 東北学院大学, 工学部, 教授 (10048803)
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Keywords | 非貫通ひび割れ / コンクリートの透水性 / X線造影撮影法 / 拡散係数 / 微細ひび割れ |
Research Abstract |
本研究は、鉄筋コンクリート部材の非貫通ひび割れ(引張側に発生したひび割れが部材の中立軸付近で止まっているもの)とその部材の透水性との関係を実験的に調べることを目的としたものである。前年度に引き続き、本年度は供試体の全表面をシールし、コンクリートの含水状態を一定にして実験を行った。また、造影剤の注入圧力の大きさの測定範囲を広げ、高圧状態でのひび割れを通る水の拡散係数を求めた。さらに、本実験で使用した造影剤との水の浸透性状について実験を行った。 実験の結果、(1)コンクリート供試体の全表面をシールして、含水状態を一定にした場合には、シールしなかった供試体に比べて浸透領域面積は小さくなった。これは、シールしなかった供試体は、乾燥収縮の影響でセメントペースト中の毛細管の間の水和生成物の一部が破壊され新たな水の通路ができたためではないかと思われる。(2)造影剤の注入圧力を245kPa、490kPaで行った場合、浸透領域面積は、圧力が高くなるほど大きくなり、その関係はおよそ1:2となった。(3)水と造影剤(濃度59%、30%、20%)の動粘度を測定した結果、水:濃度20%:濃度30%:濃度50%=1:1.02:1.04:1.06となった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 大塚浩司: "非貫通ひび割れを有する鉄筋コンクリート部材の透水性に関する研究" 東北学院大学環境防災工学研究所紀要. 第8号. 38-47 (1997)
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[Publications] 川崎進紀: "非貫通ひび割れが発生した鉄筋コンクリート部材の透水性に関する実験的研究" 土木学会東北支部研究発表会(平成8年度)講演概要集. 580-581 (1997)
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[Publications] 村上栄樹: "非貫通ひび割れが発生したコンクリート部材の透水性に関する研究" 土木学会東北支部研究発表会(平成9年度)講演概要集. (1998)