1996 Fiscal Year Annual Research Report
鋼薄板箱形断面曲線桁の強度に及ぼすダイアフラム効果とその評価法
Project/Area Number |
08650556
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
有住 康則 琉球大学, 工学部, 助教授 (90109306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 義智 琉球大学, 工学部, 助手 (80220416)
矢吹 哲哉 琉球大学, 工学部, 教授 (50005378)
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Keywords | 曲線桁 / 箱桁 / ダイアフラム / 終局強度実験 / 有限要素法 / 弾塑性有限変位解析 |
Research Abstract |
本研究は,鋼薄板箱形曲線桁の断面形状を保持する為に設置されるダイアフラム材が桁の終局強度に及ぼす影響を解明し,更に,その影響を定量的に評価出来る実用簡易算定法を導出することにより,鋼曲線桁の終局強度設計法の確立することを研究の目的としている. 本年度は,フルウェブタイプのダイアフラムを有する鋼薄板箱形断面曲線桁の終局強度実験を行い,その基本的な特性について検討を行い,更に,解析結果との比較検討を行った. 1.実験桁として採用した代表的な断面寸法を2種類選んで,部材長100cmの箱形断面部材を2本製作し,切断法により溶接による残留応力度の測定を行った. 2.ダイアフラム拘束効果を変化させて,鋼薄板箱形断面曲線桁の模型を3体製作し(尚,鋼材は普通構造用鋼材(SS41材)を使用し,溶接の制約上6mmを最小板厚とした).崩壊に至るまでの載荷実験を行い,ダイアフラム材が桁の終局強度に及ぼす影響について検討を行った. 3.本研究者が既に提案した断面ずり変形挙動の影響を考慮することの出来る非線形立体構造解析法を用いた実験桁に関する終局強度解析結果と,上記載荷実験で得た結果とを詳細に比較検討し,曲線桁圧縮部の梁-柱挙動も合理的に強度解析に組み込める方法について検討を行った.
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