1997 Fiscal Year Annual Research Report
鉄筋コンクリート棒部材のせん断破壊メカニズムに関する研究
Project/Area Number |
08650565
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Tokuyama College of Technology |
Principal Investigator |
田村 隆弘 徳山工業高等専門学校, 土木建築工学科, 助教授 (60171899)
|
Keywords | 鉄筋コンクリート棒部材 / せん断破壊 / 軸方向引張力 / I型梁 / 初期ひび割れ / 有限要素法 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、鉄筋コンクリート棒部材のせん断破壊メカニズムを解明するために、実験と数値シミュレーション解析を行った。本年行った実験は、1)軸方向引張力を受ける複鉄筋長方形梁の両振り繰り返し載荷試験(供試体9体)、2)圧縮鉄筋量をパラメータとした長方形梁の実験(供試体12体)、3)フランジ断面形状をパラメータとしたI型梁の実験(供試体30体)、そして、4)初期ひび割れを有する複鉄筋長方形梁の実験(供試体28体)である。一方解析では、実験で取り扱った各シリーズについて解析プログラムの整合性を確認して行くと同時に、実験結果のみでは見いだすことの出来ない複雑な破壊機構を説明するためにさらにパラメトリックな展開を行った。また、解析では、標準設計された実構造物にこれを適用し、構造物がさまざまな過酷環境に置かれた場合について解析的な立場から検討した。これらの結果については、平成8年9月に土木学会で報告すると共に、8月にソウル、11月にメルボルン、平成9年1月には台北における国際学会で報告した。しかし、鉄筋コンクリート棒部材のせん断破壊メカニズムを体系的に説明するためには、一層幅広い状況についての研究が必要であり、現在も実験供試体を作成している。現在、これまでの結果からコンクリート工学協会へ論文投稿中であるが、今後の研究成果を併せて、来年度、土木学会へ成果を報告する予定である。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] Tokahiro TAMURA: "Analysis of Reinforced Concrete Piar Subjected to Axical Tension and Benoling" Proceedings of The 7th International Conference on Computing in Civil and Building Engineering. Vol.2. 855-860 (1997)
-
[Publications] Hiroshi NAKAYAMA: "Shear Failure Behavior of Reinforced Conciete Beams under Cyclic Loading" Proceedings of The 7th International Conference on Computing in Civil and Building Engineering. Vol.2. 927-932 (1997)
-
[Publications] Keiko YAMAZAKI: "Finite Element Analysis of R/C I-Beam Clsing Solid Element" Proceedings of The 7th International Conference on Computing in Civil and Building Engineering. Vol.2. 1031-1036 (1997)
-
[Publications] Takahiro TAMURA: "Shear Strength of Reinforced Concrete Member Damaged by Impact Loads" Proceedings of the 2nd Asia-Pacific Conference on SHOCK & IMPACT LOADS ON STRUCTURES. 539-546 (1997)
-
[Publications] Akihiko Hisatsugi: "Shear Strength of Reinforced Concrete I-Shape Beam Subjected to Axial Tension" Proceedings of the Sixth East Asia-Pacific Conference on Structural Engineering & Construction. Vol.2. 835-840 (1998)
-
[Publications] 牛山 拓: "繰り返し荷重を受けるR/C梁のせん断挙動" 徳山工業高等専門学校研究紀要. 第21号. 49-54 (1997)
-
[Publications] 久次 昭彦: "R/C棒部材のせん断破壊挙動における圧縮鉄筋の効果" 徳山工業高等専門学校研究紀要. 第21号. 55-62 (1997)
-
[Publications] 山崎 敬子: "複雑な断面形状を有するR/C部材への有限要素法の適用" 徳山工業高等専門学校研究紀要. 第21号. 69-76 (1997)