• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1996 Fiscal Year Annual Research Report

自然海浜における大気-海洋気体輸送の実態解明に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08650614
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

角野 昇八  大阪市立大学, 工学部, 助教授 (70047398)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 重松 孝昌  大阪市立大学, 工学部, 助手 (80206086)
貫上 佳則  大阪市立大学, 工学部, 助手 (90177759)
Keywords再曝気 / 物質移動 / 砕波 / 波面 / エアレーション
Research Abstract

本年度は、以下に記すように波浪による空中酸素の取り込み(再曝気)の機能に関する実験的研究を行った。実験は、計画書に記載の通り、他研究者による既往の手法を大幅に工夫・改良した本研究者の提案した手法によった。
1.非砕波波面の再曝気能
中型造波水槽内の一定水深上の非砕波波面の再曝気能を実験的に新たに求めるとともに、すでに本研究者らによって得られている小型造波水槽での同様データおよび本研究者と同様の手法で細井らによって得られた同様データに対して検討をくわえ、再曝気能は波浪中の内部粘性および水槽底と水槽壁の存在による損失エネルギーによって律則されていることを明らかにした。その上で、現地の非砕波波面での再曝気能の評価法を提案し、また、それに基づいた具体的数値を求め、さらに、他研究者によってすでに提案されている値と比較・検討した。
2.海岸護岸前面波浪の再曝気能
小型造波水槽内に設置した海岸護岸模型前面波浪の再曝気能に対して実験的検討をくわえた。被覆ブロックの重量を3種類に変化させ、その影響も検討した。検討の結果、曝気面積をブロック被覆層の波に洗われる部分の面積にとれば、物質移動係数(水面での酸素取り込み速度)はブロック重量や波の周期、波高にかかわらず一定の値をとることを明らかにした。(論文:消波護岸の曝気能に関する一実験)
3.海浜模型上の砕波
造波水槽内に設置した緩斜面上の砕波による再曝気能に実験的検討をくわえた。緩斜面の勾配は1/10、1/20、1/30に変化させ、その影響にも検討をくわえた。また、小型および中型の造波水槽を用いた実験よりスケールの変化による影響にも検討をくわえた。その結果、物質移動係数と波の特性との関係を明らかにするとともに、模型スケールの範囲内ではあるが、波の特性が与えられたときの海浜での酸素取り込み速度の推定法について提案した。(論文:海底勾配の影響を考慮した海浜砕波の酸素取り込み機能に関する総括的考察)

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 角野昇八ほか: "海底勾配の影響を考慮した海浜砕波の酸素取り込み機能に関する総括的考察" 海岸工学論文集. 第43巻. 1211-1215 (1996)

  • [Publications] 角野昇八ほか: "消波護岸の曝機能に関する一実験" 土木学会関西支部年次学術講演会講演概要. 平成9年度版. (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi