1997 Fiscal Year Annual Research Report
シミュレーションを用いた道路交通流・駐車場の総合解析システムの開発
Project/Area Number |
08650632
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
栗本 譲 名城大学, 理工学部, 教授 (30043201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 宏治 豊田工業高等専門学校, 助教授 (40132609)
松本 幸正 名城大学, 理工学部, 講師 (30239123)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部, 教授 (40076576)
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Keywords | シミュレーション / 道路交通流 / 駐車場 / 微視的モデル / システム / デジタル |
Research Abstract |
道路交通流内の車両の挙動は、各車両の移動が明確に確認できるミクロシミュレーションモデルを用いた。モデルのシステムモジュールは長さLmとし、その先端に信号機を設置した単路を考えた。 道路網を構成する場合は、システムモジュールを直列、並列に組み合わせて任意の道路網を構築することが出来る。なお、システムモジュールの連結方法はブロック接続表により接続し、車両の流出入はOD表より乱数処理をすることで決定した。また、信号機は、信号機が設置されている場合はその管制方法に従い、信号機がない場合は、常時青信号とした。 シミュレーションは、任意の時間間隔で処理できるが、特に指定しないと車両の挙動を考慮して0.2sec間隔とした。なお、各車両の挙動は前車と自車の速度および車頭間隔により自車の速度を決定する追従理論に従い走行させた。車両の挙動として、自由走行、追従走行、加速走行、減速走行、停止、強制停止および強制減速走行の7種類に分けた。 作成したシミュレーションモデルを用いて、平成5年に名古屋市中区で実施した占用車線実測結果を入力として計算したところ、出力情報として交通量、速度および車頭間隔等の値が実測値に比べて最大・最小値とも5%以内で良好な結果が得られた。 また、シミュレーションモデルの一例として、一方向2車線道路と一方向1車線道路が交差点で交差し、2車線道路側には右折専用車線を持つ道路が連続して5個ある道路を考え、これら道路の交通量、信号機間隔および信号現示との関係を求めたが比較的良い結論が得られた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Yukimasa Matsumoto, Kouichi Kuroyanagi, Masami Takahasi, Yuzuru Kurimoto: "SUPPORT SYSTEM FOR ANALYSIS OF A PARKING LOT WITH A MULATION MODEL" 土木学会土木情報システム論文集. Vol.5. 203-215 (1996)
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[Publications] 馬場一徳, 小倉俊臣, 松本幸正, 栗本 譲: "シミュレーションを用いた信号交差点間隔が交通流に及ぼす影響に関する研究" 土木学会52回年次学術講演会講演概要集. 第4部. 258-259 (1996)
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[Publications] 栗本 譲, 松本幸正, 小倉俊臣: "パーソナルコンピュータを用いた信号交差点間隔決定のための支援システムに関する研究" 土木学会土木情報システム論文集. Vol.6. 87-94 (1997)
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[Publications] 小倉俊臣, 馬場一徳, 松本幸正, 栗本 譲: "デジタルシミュレーションを用いた信号交差点の間隔に関する研究" 土木学会中部支部 平成9年度研究発表会講演概要集. (1998)