1996 Fiscal Year Annual Research Report
都市水循環における水量・水質の需要と負荷の発生構造とその制御方法に関する研究
Project/Area Number |
08650651
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
細井 由彦 鳥取大学, 工学部, 教授 (50127859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多々納 裕一 鳥取大学, 工学部, 助教授 (20207038)
城戸 由能 鳥取大学, 工学部, 助教授 (50224994)
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Keywords | 都市水循環 / 水需要 / 排水 |
Research Abstract |
都市のいろいろなところで発生する水需要と汚濁流出を,水量や水質に着目して検討を行っている. 家庭内での洗濯や風呂等個々の水需要とその変化を,ライフスタイルの変化に結びつけて検討を行った.その結果,入浴用の水量がこの数十年間に最も増加が著しく,さらに今後もしばらく増加し続けることが明らかになった.水使用に伴うエネルギー消費も,入浴が最も大きく寄与することが分かった. 都市内において,どのようなレベルの水質の水がどれくらいの量必要とされているか,また使用後の排水も同様にどのような水質と水量が発生しているのかについて調査研究を継続中である.事務所,公共施設等各施設別,用途別に水の利用を予測し,地域ごとの水量,水質の需要と排出及びその分布を明らかにしようとしている.現在,各事業所のデータを調査収集中である.これをもとに,都市における水の再利用の可能性について検討を行う. 都市のノンポイント汚染源からの汚濁流出について観測を継続しており,精度の高い流出予測手法の開発と,汚濁流出の制御方法について研究を行っている. 水質汚染の制御の一手段として,水生生物を利用する方法に着目し,ヨシ原におけるヨシの生育の状況について詳しい調査を行った.この様な調査はこれまであまり行われておらず,ヨシ群落の生態に関する新たな知見の蓄積が行われた.それをもとに,どのようなタイミングでヨシの刈り取りを行えば,最も効果的,経済的に水域から栄養塩を除去できるかを検討した.
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