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1997 Fiscal Year Annual Research Report

コンクリート充填鋼管ブレース付きラーメン架構の耐震性能評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08650673
Research InstitutionKYUSHU UNIVERSITY

Principal Investigator

河野 昭彦  九州大学, 工学部, 助教授 (60136520)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堺 純一  九州大学, 工学部, 助手 (30215587)
Keywordsコンクリート充填鋼管 / ブレース材 / 耐震性能 / ラーメン / 接合部 / 継手 / 破断 / 継手効率
Research Abstract

本研究の目的は,コンクリート充填鋼管部材をラーメン架構のブレース材とする時に,その材端に適した接合部の詳細を明らかにすることである.平成8,9年度は,各種接合部を有したブレース材を門型ラーメン骨組に組み込み,繰返し加力を行う試験と,K型ブレースとして配置した骨組試験体に繰返し水平力を作用させる試験を行った.前者の実験変数は,継手形式(フランジ形式,十字型形式,平型形式)および鋼管の径厚比(20,30,50)とし,合計9体の実験を計画し実行した.本実験ではガセットプレートの割込み長さは実験変数とせず,前年度の単調載荷実験の結果を踏まえた上で,平型形式で1.5D(D:鋼管径),十字型形式では0.75Dとした.その結果,すべての試験体について破断は母材部分に生じており,どの継手形式も接合部として十分な性能を有していることが分かった.この他,コンクリート充填鋼管部材が引張を受ける加力側での骨組全体の最大耐力は,継手形式によって影響されないこと,また,圧縮を受ける場合でもその最大耐力はフランジ形式と十字型形式とでは差がなく,両者は接合部として同等の性能を持つことが分かった.平型形式は圧縮を受ける場合,他の継手形式と比較して座屈長さが長いため,最大耐力という点ではやや劣るが,材端部の断面形状から座屈変位の方向が一定していた.また,母材の破断時期は鋼管径厚比が大きいほど減少する傾向にあるが,継手形式による影響は見られなかった.K型ブレース付き骨組試験については,鋼管径厚比20と30の場合の2種類について行った.この場合,継手形式は平型形式とし,割込み長さは1.5Dとした.結果として,ブレース材と骨組の耐力との関係より,骨組の崩壊形が異なること,コンクリート充填鋼管部材の曲げ座屈耐力は引張塑性履歴を受けることによって中空鋼管部材の座屈耐力まで低下することなどが分かった.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 大道寺崇・河野昭彦 他2: "繰返し軸方向力を受けるコンクリート充填鋼管部材の継手に関する実験的研究(その1)単調圧縮および単調引張試験" 日本建築学会九州支部研究報告集 構造系. 第36号. 549-552 (1997)

  • [Publications] 小川雄一郎・河野昭彦 他2: "単調軸力を受けるコンクリート充填鋼管部材のガセットプレート継手に関する研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集(関東). 949-950 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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