1998 Fiscal Year Annual Research Report
はり降伏型鉄骨架構における柱脚接合部の変形性能に関する実験的研究
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08650690
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| Research Institution | Osaka Institute of Technology |
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Principal Investigator |
中島 茂壽 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (20090681)
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| Keywords | 柱脚部 / アンカーボルト / ベースプレート / 中ボルト / 均しモルタル / 組み合せ応力 / 終局耐力 / 変形性能 |
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| Research Abstract |
鋼構造柱脚部のアンカーボルトは、柱脚部の変形性能に大きな影響を与える要素である。アンカーボルトは、通常中ボルトの許容応力度の値を用いて設計されるが、定着長が大きいこと、ベースプレート下には均しモルタルが存在するので、上部構造のボルトと接合状態が大きく異なる。そこで、引張・せん断力の組み合せ応力を受けるボルトねじ部に焦点を合わせ、力学性状を明らかにした。本研究より以下の事項が分った。
1. 通常、使用されているアンカーボルトのねじ精度は悪く、ナットとボルトはめ合い部の変形は大きいので、見かけのヤング係数は小さい。特に、細径ものに粗悪品が多い。
2. 定着長さがボルトのせん断耐力に及ぼす影響は比較的小さい。
3. 均しモルタルを通して配置されたアンカーボルトは、剪断力下で均しモルタルほ崩壊により、上部構造のボルトに比べ変形は大きくなるが、耐力はわづかに低下する程度である。
4. 組み合せ引張・せん断力下にあるアンカーボルトねじ部の耐力は、鋼管構造設計施工指針・同解説に示されている設計式で算定してよい。
5. 繰り返しせん断力を受けるアンカーボルトの終局耐力は、単調加力時に比べ大きく低下する。せん断面にねじ部が含まれる場合その影響は大きい。
面にねじ部が含まれる場合その影響は大きい。
本研究により、ねじ部の性状は明らかになったので、アンカーボルト定着部の性状について解明する予定である。
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[Publications] S.Nakashima: "Mechanical Characteristics of Exposed Portions of Anchor Bolts in Steel Columu Bans under Combined Jension and Shear" Proceedings of the 2nd World Conference on Steel in Construction. CD ROM Paper No.277 (1998)
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[Publications] 中島茂壽: "せん断力を受けるアンカーボルト露出部の力学性状に関する実験的研究" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 38号. 349-352 (1998)
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[Publications] 吉森和男: "固定度が小さい鋼柱脚部の力学性状に関する実験的研究" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 38号. 345-348 (1998)
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[Publications] S.Nakashima: "Effects of Floors on Mechanical Behaviours of Exposed Steel Column Bases" Proceedings of the Nordic Steel Construction Conference'98. Volume 1. 467-476 (1998)
