1996 Fiscal Year Annual Research Report
置換換気システムを用いたオフィスの換気効率・温熱環境に関する研究
Project/Area Number |
08650694
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
田辺 新一 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (30188362)
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Keywords | 換気 / 熱的快適性 / 置換換気 / オフィス / ディスプレイスメント |
Research Abstract |
本研究では、Displacement Ventilation systemを冷房負荷の多い日本のオフィスのような空間に空調として適用する際の室内環境の評価、予測を行い、一般的なオフィス空間での利用の可能性を検討する事を目的とした。従来のシステムとして一般的な天井吹出デフューザーとファン式の床吹出空調システムを用い、それらと比較することにより壁面吹出型の給気ユニットによる空調システムの特徴を室内温熱環境・換気効率の面から評価することを目的とし、お茶の水女子大学オフィス環境試験室(床面積32m^2)において実験を行った。その結果、給気ユニットについて一壁面吹出型の置換換気システムでは、給気ユニット近くの床面付近に、低温のゾーンができてしまう。この広さは、給気ユニットの性能、給気風量などの条件によって決まるとされる。今回の測定では、給気ユニットからいちば近い席で足元付近の温度が20℃以下になり居住域として適さないことがわかったが、給気ユニットによる違いはあまり見られなかった。ドラフトの危険性に対しては、頭とくるぶしが敏感だと言われている。置換換気システムでは壁面吹出型の給気ユニットを用いた場合に特に足元付近でドラフトがおきやすくなるが、今回の測定ではAHRAE55-92による予想不満足者率が15%を超える条件はなかった。頭部では従来の天井吹出型を用いた場合の方が予想不満足者率が高い場合があった。置換換気システムでは、室内の空気温度は垂直方向にほぼ直線的に上昇するため、床面近くの温度がわかれば室温をほぼ予測することができる。また、ドラフトの点からも足元付近の空気温度は重要となるが、今回の測定の結果、床面近くの温度は、同じ負荷条件に対しては給気風量によって変化することがわかった。また、換気効率の測定を行った結果を示した。置換換気では、拡散型空調に比較して高い換気効率が観察された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] S・Tanabe,K.Kimura: "Comparisons of ventilation Performance and Thermal Comfort among Underfloor,Displacement ventilation,and ceiling Diffuser Systems by Experiments in a Real Sight Office" ROOMVENT 96. Vol3. 299-306 (1996)
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[Publications] T.Akimoto,K.Kimura,S・Tanabe,T.Nobe: "Experimental Study on indoor Thermal Environment and Air Quality of the Floor-Supply Displacement Ventilation System" Indoor Air 96. Vol1. 793-798 (1996)
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[Publications] R.Hasebe,K.Kimura,S・Tanabe,S.Ha,R.Kubo: "Ventilation Parformance and Thermal Comfort for D.3 placement Ventilation System in Office Space" Indor Air 96. Vol1. 823-828 (1996)