1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08650716
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 正美 京都大学, 工学部, 教授 (50109021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大窪 建之 京都大学, 工学部, 助手 (10252470)
川崎 雅史 京都大学, 工学部, 助教授 (20195077)
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Keywords | 都市景観 / 都市基盤施設 / 高架道路 / 高架下空間 / 都市公園 / 景観設計 |
Research Abstract |
都市内高架道路の下部空間を活用して行われた開発や事業について、比較的多くの事例が集中している京阪神、中部地域の中で、阪神高速道路、名古屋都市高速道路の下部空間を対象に、位置、規模、用途、空間の占有形式、事業主体を含む基本的なデータの収集を行った。この調査結果を基に、空間の利用形態、立地条件、空間規模、構造物の形態の別に類型化を行い、各タイプごとに図面化、データベース化を行った。 特に高架道路の下部空間を公園、広場等の公共区間として利用している事例として、名古屋都市高速道路の下部空間を利用した若宮大通公園について、対象空間の基本計画図(平面図)、橋脚と床盤を含めた構造物の設計図面(横断面図・立面図)、下部空間の現況写真をもとに、都市内高架道路の高架下空間を人の視点から見た景観としてとらえ、基本的な空間構成の把握を行った。 空間構成の把握を行うための一つの考え方として、景観を構成する輪郭線に着目し、構図的なモデルとして記述を行った。この結果、構造物、街の景観、道路軸方向の空間、桁下公園の4つの各空間領域を画する基本輪郭線が明瞭であり、高架下空間の基本骨格を形成している基本タイプに対して、公園の要素が道路軸・街の景観の双方に関連づけられているタイプの合計4つのタイプにモデル化することができた。特に基本骨格に対して関係性が希薄な要素で構成されている桁下公園については、桁下空間の構図的な調和を乱す要因となっている場合があり、煩雑な印象を与えやすいことが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)