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1997 Fiscal Year Annual Research Report

参加・共生型集合住宅の研究-その物理的環境形成、コミュニティ形成、及び個人の生活の質に関わる長期的効果について

Research Project

Project/Area Number 08650727
Research InstitutionJapan Women's University

Principal Investigator

小谷部 育子  日本女子大学, 家政学部, 教授 (20178388)

Keywordsコレクティブハウジング / バウビオロギ- / コミュニティー / 居住者参加 / 共生型集住 / 環境共生
Research Abstract

研究の経過:平成8年度は、国内外の関連文献・資料を収集し、主要なものについて抄訳をつけデータベース化を試みた。その作業は9年度も継続して行われている。また事例研究として、筆者が計画時から追跡調査をしている公共賃貸コレクティブハウス「フェルドクネッペン」(スウェーデン、ストックホルム市)、およびバウビオロギ-+コミュニティをコンセプトとする民間賃貸集合住宅「シャフブリュール」(ドイツ、チュービンゲン市)について文献とヒアリングによる実態把握調査をおこなった。平成9年度には上記2事例のアンケートおよびヒアリングによるPOEに加えて、新たに計画段階における入居者参加をテーマとし低所得者を対象にした公共住宅「ト-ア・ツ-ア・シュッドシュタット」(ドイツ、レックリングハウゼン市)について計画プロセス調査とPOEを行った。当初計画では国内のモデル的なコ-ポラティブ住宅の事例調査を予定していたが、兵庫県と神戸市が震災復興公営住宅として、主に高齢者を対象としたシルバ-ハウジングにコレクティブハウジングの考えを取り入れ供給が始まったのを受け、対象を低所得層に限定した実験的な海外事例を取り上げることにした。わが国でスタートした公営住宅の参加・共生型集住の課題と可能性を見出すことを期待した。
新たな知見:前2事例の参加・共生型集住の調査から、一方は参加のプロセスを持つセルフモデルのコレクティブハウジングとして、一方は、バウビオロギ-環境とハウスマイスターの存在が、一般の賃貸住宅では見られない明らかに良好な物理的環境の維持保全、コミュニティ形成、居住者の生活の質に関わっていることがわかった。しかし後者事例は計画段階での入居者参加のユニークな試みが評価されるが、入居後1年を過ぎ実験住宅としてのサポートの打ち切り、その他の要因で、コミュニティ形成の面において足踏み状態である。特に居住者特性により継続的な生活サポート体制の必要性が認められた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 小谷部 育子: "コレクティブハウジングの勧め" 丸善株式会社, 189 (1997)

  • [Publications] 小谷部 育子 他4名: "共に住むかたち" 建築資料研究社, 240 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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