1996 Fiscal Year Annual Research Report
公共空間における情報(視覚・聴覚)障害者の探索行動実験-情報空間と迷い行動の相互関連分析
Project/Area Number |
08650737
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
森 一彦 筑波技術短期大学, デザイン学科, 助教授 (40190988)
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Keywords | 情報障害者 / 探索行動 / 公共空間 / 交通施設 |
Research Abstract |
本研究は,平成8年度から10年度の研究期間に,情報(視覚・聴覚)障害者の探索行動実験として,利用方法が異なる3種の施設で順次実験する。具体的には,平成8年度に交通施設,平成9年度に医療福祉施設,平成10年度に文化施設において探索行動実験を行い,各施設における迷い行動の発生状況等の障害を把握し,情報空間との相互分析によってその要因を明らかにする。 <平成8年度・交通施設における探索行動実験> 平成8年度は,交通施設の中で空間タイプが特徴的な東京駅を選定し,その施設で「正面入口から入って,切符を購入し,改札を通って,コンコースを抜け,目的に電車のホームに到着する」までの探索行動実験を行った。当初の計画では,2種類の異なる施設について実験を行う予定であったが,比較をより明確にする意味で,同一施設において異なる2つの条件(独力で探索する,同伴者とともに探索する)で実験を行こととし,計2種類の実験を行った。各実験ごとに,視覚障害者5名,聴覚障害者5名,さらに比較のため健常者5名の計15名の被験者で実験を行い,合計30名の被験者で実験を行った。実験では,被験者に小型ビデオカメラを装着してビデオ撮影を行うとともに,実験者が被験者を追跡しながらその状況をビデオ撮影することで,被験者の探索行動を詳細に記録した。実験結果については,現在分析中であり,次年度(9年度)に各学会(日本建築学会・日本デザイン学会等)で中間報告を発表する予定である。
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