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1997 Fiscal Year Annual Research Report

室温可視発光薄膜の合成とその評価

Research Project

Project/Area Number 08650780
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionThe University of Electro-Communications

Principal Investigator

田中 勝己  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30155121)

Keywords発光 / 薄膜 / レーザーアブレーション / ゼオライト / time-of-flight / 質量分析法
Research Abstract

(1)発光機能のないCdOとWO_3の混合粉末ペレットをターゲットとして266nmのパルスレーザーアブレーションにより、酸素雰囲気中で室温で発光機能を持つCdWO_4薄膜を作成できることを見いだし、学術論文として報告した。
(2)CaOとWO_3の混合粉末ペレットをターゲットとしたアブレーションによりCaWO_4薄膜を作成することができた。作成した薄膜は室温で発光し、450nm付近にピークをもつスペクトルを示した。CdWO_4と比較して、レーザー光のエネルギーが飛行中の粒子の並進エネルギーとして分配される割合が大きいことがわかった。
(3)レーザーアブレーションによる粒子放出のメカニズムを飛行時間分解質量分析法により解析した。ターゲット温度を変化させると、脱離粒子の放出量が変わることから、脱離プロセスが熱的であること、飛行粒子が脱離後プラズマとなり、レーザー光エネルギーにより加速されることを結論した。この結果を論文投稿し、掲載が許可された。
(4)266nmパルスレーザー照射により、アブレーションにより粒子が脱離した後のCdWO_4熱緩和により、coneが表面上に3方向に配列することを見いだした。この3方向を原子レベルでのCdWO_4(010)の表面原子の構造、配列と関連づけた。結果を論文投稿し、掲載が許可された。
(5)酸素雰囲気中で放出する粒子のエネルギー解析を3チャンバー構成の差動排気系で解析し、質量の大きなクラスターが飛行し、これが発光機能を持つ薄膜に重要な役割をはたすことを示した。
(6)有機シリコンガスのうちゼオライトに吸着し、266nmで光分解するものを見いだした。表面に折出したSi種をIR、X線電子分光で解析した。発光機能について調べている。
(7)Siターゲットをアブレーションして得られるクラスターはゼオライトに堆積すると、負の電荷をもち、熱により細孔内を拡散することを見いだした。Siクラスターの発光機能について調べている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] K.Tanaka: "Pulsed laser deposition of CdWO_4" Nuclear Instruments and Methods in Phyoics Research B. 121. 404-407 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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