1997 Fiscal Year Annual Research Report
鍛造加工所要力および圧力分布計算のための有限スラブ法の開発
Project/Area Number |
08650829
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Research Institution | UNIVERSITY OF TOUHOKU |
Principal Investigator |
村上 糺 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90005447)
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Keywords | 有限スラブ法 / 冷間鍛造 / 加工力 / 材料変形 / 軸対称変形 / 3次元変形 / 数値解析 / シムレーション |
Research Abstract |
本年度は昨年度に行った平行工具間における軸対称変形に対する基礎式を,傾斜工具を用いる場合および3次元問題の解析にも使用できるように,サブスラブという概念を導入して拡張した.また,直角座標系に対する3次元問題の解析に対する基礎式を導いた.これを昨年度作成した解析ソフトに組み込み,汎用性解析ソフトとして構築した. 冷間鍛造の応用加工例として,3角錐状の非変形部をもつ円柱素材のすえ込み加工問題に適用したところ,従来の簡易解析法(初等解析法,上界法)に比べ極めてよく一致する結果が得られた.ついで,応用例として円柱素材の角柱への密閉型鍛造,平歯車の型鍛造,角筒の後法押出しなどの3次元変形問題に適用して実験並びに従来の解析法による結果と比較し,よい近似度の結果が得られることを確認した. 昨年度及び本年度の研究結果より,有限スラブ法は当初の目的である理論が簡単で,プログラミングが易しく,計算時間が短く,かつ汎用性のある解析手法であると結論づけることができ,また,汎用解析ソフトを作成することができた.
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