1996 Fiscal Year Annual Research Report
MA法による硬・軟両磁性体の複合化による超強力永久磁石の試作
Project/Area Number |
08650844
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真島 一彦 大阪大学, 工学部, 助教授 (60029270)
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Keywords | メカニカルアロイング / 交換スプリング磁石 / ナノコンポジット磁石 / 単磁区粒径 / 超巨大磁化 / 希土類磁石 |
Research Abstract |
本研究の最終目標は最大の保磁力を有する希土類永久磁石粉末と現在最大の磁化を有するパーメンジュウルあるいは超巨大な磁化を有すると言われているFe_<16>N_2とのナノコンポジット磁石から成る硬・軟複合磁石を作製することにある.この目的に向かって本年度行った実験から得られた実績は以下の通りである. 1)ミリング時間:NbFeBおよびSm_2Fe_<17>Nxに関しては酸化によるα-Feの析出が生じない範囲内でミル時間が長い方が良いことが確かめられた.これらの結果を参考にして交換スプリング磁石作製に応用したところ,十分に非晶質化するとかえって磁気特性が劣化することが明らかとなった.従って,この場合には完全に非晶質化させないで,ミリング後,結晶化させる時点で核になるべきものを残す方が良いことが確かめられた. 2)MAおよび結晶化雰囲気:6NのArあるいは10^<-5>Torrの真空中でのMA処理をNdFeBに試みたところ,真空中の方が一段と良好な磁気特性を示すことが確かめられた.現在,さらに高真空とした場合について検討中である. 3)結晶粒径観察:TEM観察の場合,どうしても試料の一部のみを観察する危険性がある.今回筆者らが30万部での観察が可能なSEMにより多数の粉末断面を観察したところ,100-200nmに粗大化した結晶粒が認められた.現在,この結果と減磁曲線の第2象現における角型性劣化との関連についての検討を行っている.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 真島一彦: "MA法による(Sm-Co)+Fe磁石粉末の作製と磁気特性" 粉体粉末冶金. 43・5. 629-633 (1996)
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[Publications] 真島一彦: "(NH_3+H_2)ガスによる異方性Sm_2Fe_<17>Nx粉末の作製および磁気特性" 粉体粉末冶金. 43・5. 624-628 (1996)
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[Publications] M.Ito: "Magnetic Poperties of Sm_2Fe_<17>Nx Powders Prepared by Mechenical Grinding" Mater.Trans.JIM. 37・2. 163-169 (1996)
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[Publications] 井藤幹夫: "メカニカルグライディング法によるSm_2Fe_<17>Nx粉末の作製に及ぼすミル雰囲気の影響" 日本金属学会誌. 60・4. 427-432 (1996)
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[Publications] 井藤幹雄: "NH_3雰囲気中でのメカニカルグラィデング(MG)法によるSm_2Fe_<17>Nx粉末の作製と磁気特性" 日本金属学会誌. 60・8. 765-774 (1996)