1997 Fiscal Year Annual Research Report
吸着能制御に基づく一酸化炭素水素化反応用ニッケル触媒の設計
Project/Area Number |
08650919
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
小沢 泉太郎 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (60005436)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北林 茂明 秋田大学, 鉱山学部, 助手 (90224964)
進藤 隆世志 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (50162798)
山崎 達也 東北大学, 工学部, 助教授 (60174653)
|
Keywords | 触媒 / ラネ-ニッケル / 水素化 / 一酸化炭素 / 吸着 / 赤外分光 |
Research Abstract |
人間活動の環境に対する負荷を軽減するために、化学反応をできるだけ常温・常圧に近い条件で行うことは触媒化学の重要な課題の一つである。本研究は、一酸化炭素を在来の触媒より低温で活性化する触媒の設計に必要なデータの取得を目的に、前年度に引きつづき、ラネ-ニッケルの展開方法と一酸化炭素水素化触媒活性に関する検討を続けている。さらに、反応雰囲気の共存水蒸気の分圧をコントロールする方法で、触媒金属の吸着能力を制御する方法の検討を開始した。 1.触媒反応挙動の検討 ニッケルは代表的な一酸化炭素メタン化触媒であるが、展開方法によっては炭素数2以上の炭化水素の選択性が上昇し、鉄あるいはコバルト触媒に近い性質を示すことを、触媒反応活性の観察から見いだした。これは、一酸化炭素と水素とに対する各解離吸着の選択性が変化したことを予想させるもので、さらに吸着能に関する具体的な検討を続ける計画である。 2.吸着測定手法の検討 活性炭など赤外域に連続的な強い吸収を有する試料上の吸着種の赤外吸収スペクトル測定用拡散反射セルの開発を行った。この装置・手法は金属微粉末触媒などにも応用可能である。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 加藤雅裕、他: "イオン交換ZSM-5ゼオライトへのクロロジフルオロメタンの吸着" 日本化学会誌. 24-31 (1997)
-
[Publications] Noriyuki Anjoh, et al.: "UV-Vis Spectroscopic study on Effects of Pressure for Adsorption of p-Nitrotoluene at Liquid-Solid Interface" Adsorption. 3(2). 173-180 (1997)