1996 Fiscal Year Annual Research Report
湿式法による遷移金属酸化物/金微粒子薄膜の光学素子の作成
Project/Area Number |
08650983
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
吉野 隆子 東京都立大学, 工学部, 助手 (70087295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益田 秀樹 東京都立大学, 工学部, 助教授 (90190363)
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Keywords | gold / small particle / nanocomposite / electrodeposition / surface plasmon |
Research Abstract |
金属酸化物/貴金属超微粒子系からなるナノコンポジット薄膜は,表面プラズモン吸収をはじめとする微細構造に由来する様々な特性の発現が期待されることから,非線形光学材料やセンサー等への応用を目的に,種々の製法による成膜が試みられている。従来,金属酸化物/貴金属超微粒子系の作成法としては,スパッタリング,CVD,イオン注入法などの乾式プロセス,あるいは,ゾルゲル法等が主として検討されてきた. ゾルゲル法と同様の湿式プロセスの一つである電析法は,電解条件により成膜の制御が容易であり,また適切な酸化物を選択することにより,加熱処理を行わずに結晶性マトリクスの形成が可能であり,ナノコンポジット薄膜の形成するための新規な手法としての応用が期待される. これまで,電析法による金属酸化物薄膜/貴金属混合析出系としては,電極触媒への応用を目的に,非晶質Wo_3/Pt系,Wo_3/Pt-Ru系に関しての報告が知られているが、結晶性酸化物マトリクスを用いたナノコンポジット薄膜の作成,および光学特性に関しての検討例は報告されていない.本研究では,加熱処理を施すことなく結晶性マトリクスの形成が期待されるZnOにAuを共析させ,ZnO/Au超微粒子ナノコンポジット薄膜の形成を試みた.この結果,加熱処理を施すことなく鮮明な赤色を示すコンポジット薄膜が得られることが見い出された.
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Research Products
(1 results)