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1996 Fiscal Year Annual Research Report

非天然型枝分かれアミノ多糖の調製とその機能解析

Research Project

Project/Area Number 08651061
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionSeikei University

Principal Investigator

栗田 恵輔  成蹊大学, 工学部, 教授 (30102180)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西山 泰弘  成蹊大学, 工学部, 講師 (30286900)
Keywordsキチン / キトサン / 分枝多糖 / 分岐多糖 / 保護基 / 吸湿性 / 抗菌活性 / 化学修飾
Research Abstract

キトサンを出発原料とした,位置選択的に単糖を側鎖として導入する手法を開発し,生成する枝分かれ型多糖の特性を解析する研究を進めた。
6位のみに遊離の水酸基をもち,溶媒可溶な多糖受容体(1)は,N-フタロイル化キトサンの6位をトリチル化したのち,3位をアセチル化,6位を脱トリチル化して調製した。さらに,1を6-トリメチルシリル体(2)に誘導した。
2とマンノースあるいはガラクトースのオルトエステル体とのグリコシル化反応はジクロロメタン中で,トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートを触媒として行い,マンノシドおよびガラクトシド側鎖を導入した。生成物の保護基を,アルカリ,次いでヒドラジンにより除去することにより,糖側鎖をもつキトサンに,また,遊離アミノ基をアセチル化し,糖側鎖をもつキチンに変換した。しかし,条件によっては保護基の除去が不完全なこともあり,さらに検討が必要である。
N-アセチルグルコサミンのオキサゾリン誘導体を用いたグリコシル化反応は,ジクロロエタン中でショウノウスルホン酸を触媒として行った。この反応では,受容体として2以外に1でも進行した。保護基の除去とN-アセチル化を同様に行うことにより分岐型キトサンおよびキチンを調製できることが明らかになった。
ここで調製された保護基をもつ枝分かれ型多糖は,一般の有機溶媒に可溶であった。また,脱保護したキトサンおよびキチン誘導体は中性の水煮も溶けるほか,高い吸湿・保湿性を示した。さらに,抗菌活性についての検討にも着手したが,予備的な実験の結果では,糖側鎖をもつキトサン誘導体に顕著な活性が認められた。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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