1997 Fiscal Year Annual Research Report
共存イオン効果によるセルロース系コレステリック液晶の構造制御と電場応答機能の発現
Project/Area Number |
08651065
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
西尾 嘉之 東京農工大学, 工学部, 助教授 (00156043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 悟隆 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (60251857)
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Keywords | セルロース誘導体 / コレステリック液晶 / 相構造 / 共存イオン効果 / 選択光反射 / LCST / エレクトロクロミック挙動 |
Research Abstract |
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)の濃厚水溶液に無機塩が共存する液晶系の構造と、外部電場の印加に伴う光学的応答挙動(エレクトロクロミック挙動)について検討し、以下のような新知見が得られた。 1.HPC/塩水系の構造について コレステリックピッチ並びにLCST相分離温度の共存塩依存性は、塩を構成するカチオンとアニオンのそれぞれが示すカオトロピック効果の加成則を仮定して説明できる。塩水溶媒に対する^<17>ONMR測定から、水分子のクラスター形成能が添加塩種に依存して変化することが示され、カオトロピックイオン効果の序列に対応した結果が得られた。 2.エレクトロクロミック現象について テフロン板と白金電極をスペーサーにして、透明ガラス板間に選択光反射を示すHPC/塩水系コレステリック液晶を封じ込み、電圧印加に伴う呈色並びに透明度の経時変化を観測した。約3V/cmの電界印加によって、負極側に向かって短波長色への呈色移動が起こること(例.HPC/Lil/水系)、また、強い水構造形成子であるカチオンが共存する場合には、試料の負極側で曇点の低下が起こり白濁不透明化し易いこと(例.HPC/KI/水系)、等がわかった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 西尾 嘉之: "セルロース誘導体のキラル液晶と光学機能" Cellulose Commun.4・2. 65-68 (1997)
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[Publications] 西尾 嘉之: "液晶系における分子シンクロナイゼーションと光学機能の制御" Polyfile(ポリファイル). 34・5. 43-44 (1997)
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[Publications] 西尾 嘉之: "高分子液晶系における光学機能の制御" インテリジェント材料. 7・3. 9-13 (1997)
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[Publications] Yoshiyuki Nishio: "Controlling the Selective Light Reflection of a Cholesteric Liguid Crystal of(Hydroxypropyl)cellulose by Electrical Stimulation" Macromolecules. 掲載確定.