1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08651116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yatsushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
中村 裕一 八代工業高等専門学校, 土木建築工学科, 教授 (00112392)
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Keywords | 応力波 / き裂進展 / ガイドホール / 制御爆破 / シャドウグラフ法 / 動光弾性法 |
Research Abstract |
(1)既設の可視化計測システムの拡充と動光弾性法システムの構築 Qスイッチルビーレーザーを光源に使用した可視化システムを使用して、溝付きボアホール(切り欠きを有する円孔)と干渉する応力波の挙動を明らかにした。得られたシャドウグラフ写真から、ボアホールからの反射波や、ボアホールの変形、切り欠き先端での引っ張り応力の集中によるシャドウスポットの形成などが確認された。次に、爆破にともなうき裂の進展挙動を高速度ビデオカメラで観察し、切り欠き先端から予定破断面に沿うき裂の進展挙動を明らかにした。また、申請物品の光弾性レンズを組み込んだ動光弾性システムを構築した。 (2)溝付きボアホールとスプリットチューブの組み合わせによるき裂制御効果の確認 装薬孔に溝付きボアホールを使用して、スプリットチューブを併用した場合のき裂進展挙動を高速度ビデオで調べ、爆破効果を明らかにした。装薬孔深さの制限をスプリットチューブの長さを変化させることによって、改善できることが明らかになった。 (3)多段階時間制御起爆システムの確立 時間制御起爆のためのパルス回路を作成し、本システムの有効性をモデル実験で明らかにした。予定破断面に沿ってき裂面を形成した後に、破壊領域を爆破することによって、保存領域の損傷が抑制されることを示した。
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