1996 Fiscal Year Annual Research Report
レインリリ-(Zephyranthes,Habranthus)の類縁関係
Project/Area Number |
08660033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
柿原 文香 愛媛大学, 農学部, 助手 (80101377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 正弘 愛媛大学, 農学部, 教授 (30036404)
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Keywords | レインリリ- / アイソザイム / 交雑親和性 / 類縁性 / Zephyranthes / Habranthus / Rhodophiala |
Research Abstract |
レインリリ-の花色育種に当たり形態学的特性,アイソザイムおよび交雑親和性から類縁性を推定した。供試材料はZephyranthes8種,Habranthus3種,Rhodophiala1種計12種であった。 1.Zephyranthesは花が直立するのに対して,Habranthusは斜上していた。Habranthusの花は一つの花茎に一つの花であったが,Rhodophialaは3-4花をつけた。その他には明確な類縁性を示す形態学特徴はなかった。 2.交雑により得られた雑種の多くは傾母個体であったが,Z.‘Luciae'を種子親とした雑種においては両親の中間的形態あるいは両親と異なった形態を示した。 3.アイソザイム分析は,エステラーゼ,パーオキシダーゼ,酸性フォスフォターゼの3酵素について行った。Zephyranthesには共通のバンドは認められず,なかでもZ.candidaはザイモグラムを構成するバンド数が全体的に少なく,他とは異なるザイモグラムを示していた。一方,Habranthusには共通のバンドがいくつか認められ,H.andersoniiには特異的なバンドも認められた。 4.アイソザイム分析の結果を基にクラスター分析を行ったところ,Z.‘Luciae'はHabranthusと類縁性が高く,またRhodophialaはどの種とも類縁性は低かった。 5.Zephyranthesの種間交雑においては比較的容易に雑種を得ることができた。また,Habranthusとの属間交雑における雑種作出は困難であったが,子房培養,胚珠培養を併用した結果、いくつかの組合わせにおいて雑種が得られた。アイソザイム分析による類縁性と交雑親和性の間には明瞭な関係は認められなかった。
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