1997 Fiscal Year Annual Research Report
レインリリ-(Zephyranthes,Habranthus)の類縁関係
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08660033
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
柿原 文香 愛媛大学, 農学部, 助手 (80101377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 正弘 愛媛大学, 農学部, 教授 (30036404)
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Keywords | レインリリ- / アイソザイム / 交雑親和性 / 類縁性 / Zephyranthes / Habranthus / Rhodophiala / 花色 |
Research Abstract |
平成9年度は,作出されたF_1個体について形態学的調査およびアイソザイム分析により雑種性を確認した. 1.相互交雑を行い,子房培養,胚珠培養による胚救済を行うことにより,比較的容易にF_1個体を得ることができた.しかし,それらの多くは傾母個体であった.いくつかの組合わせについては,形態学的特性およびアイソザイムのバンドパターンから雑種と確認された. 2.得られたF_1個体の花色には変異の拡大が認めら,今後の育種素材としての利用が期待される. レインリリ-は,中南米を中心にZephyranthes約35種,Habranthus約12種が自生しており,まだかなりの原種が眠っているという興味深い球根植物である.さらに,acessionを増やし広範囲に交配を行い,変異性を追求する予定である.本研究の結果によれば,雑種の獲得率が極めて低いことより,今後雑種獲得には,多数の交配が必要であるとともに,交雑胚の発達経過を観察し,胚の救済時期の確認も必要である.また,種により花弁にカロチノイドを含むもの,アントシアニンを含むものがある.花色素の調査により,花色と花色素の関係などが判明すればさらに花色育種は進むものと期待される.
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