1996 Fiscal Year Annual Research Report
栽培時のメロン葉におけるACC酸化酵素遺伝子およびACC合成酵素遺伝子の発現
Project/Area Number |
08660041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
古川 一 大阪府立大学, 農学部, 助手 (40240957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今堀 義洋 大阪府立大学, 農学部, 助手 (40254437)
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Keywords | エチレン / メロン / ACC酸化酵素 / ACC合成酵素 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
1.RT-PCR法による遺伝子発現解析法の確立 (1)メロン苗における両遺伝子の発現の検出 メロン苗の葉に対して、傷、オーキシンおよびエセフォン処理をおこなうと、ACC酸化酵素遺伝子のプライマーを用いた場合は、318 bpの、また、ACC合成酵素遺伝子のプライマーを用いた場合は、243bpのRT-PCR増幅産物が得られた。これらのRT-PCR増幅産物は、ACC酸化酵素cDNAおよびACC合成酵素cDNAと、それぞれ、100%および97.5%の相同性を示した。したがって、これらのRT-PCT増幅産物は、ACC酸化酵素遺伝子およびACC合成酵素遺伝子のmRNAに由来し、この方法を用いれば、切断した組織ではなく植物体レベルで両遺伝子の発現をとらえることができると考えた。 (2)内部対照としてアクチン遺伝子の利用 アクチン遺伝子を内部標準物質として用いることにより、RT-PCR法による遺伝子発現解析の定量性を確認することができた。 2.メロン苗を高温処理した場合の両遺伝子の発現解析 メロン苗を10分間以上、高温処理(38°C)すると、両遺伝子の発現量は増加した。また、高温処理を継続すると両遺伝子の発現量は減少した。1時間高温処理した後、苗を25°Cにもどすと、ACC合成酵素遺伝子の発現量は6時間で正常なレベルまで減少したが、ACC酸化酵素遺伝子の発現量は6時間たっても高いままで減少しなかった。
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