1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08660122
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Research Institution | College of Bioresource Sciences, Nihon University |
Principal Investigator |
徳山 龍明 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90059684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 全二 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (70197193)
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Keywords | 独立栄養細菌 / 硝化細菌 / アンモニア酸化菌 / 亜硝酸酸化菌 / 高温性菌 / 高温耐性菌 / Nitrosomonas / Nitrobacter |
Research Abstract |
I.アンモニア酸化菌の培養と純粋分離:国内各地の土壌、堆肥、養鶏場脱臭装置内の脱臭剤等、約250試料を分離源としてHEPES培地により、30〜50℃間で集積培養を実施した。その結果、1)脱臭装置より35℃を至適温度とする1菌株(K1株)が得られた。K1株は、菌学的諸性質、GC含量、16S rRNA配列による分子系統樹からNitrosomonas属と同定した。K1株は、高濃度アンモニア要求性であり、基準株や既知の菌株の10倍濃度を要求し、高濃度アンモニアの除去を必要とする脱臭装置での応用化に期待できる菌株であった。2)土壌より40〜45℃で生育が可能な培養9検体を選択した。これらの培養について、各種有機物の添加効果を検討したところ、土壌浸出液において顕著な効果が認められた。3)2)項で選択した9検体を、著者らが考案したゲランガムをゲル化剤とした平板希釈法により、コロニーを形成させ釣菌した。その結果、生育可能な単一菌は全て従属栄養性混入菌が検出され、アンモニア酸化菌のみからなるコロニーの分離は不可能であった。現在、耐熱性とこれら共生菌との関わり合いについて検討中である。 II.亜硝酸酸化細菌の培養と純粋分離:上記250の試料を分離源としてBE無機塩培地により40〜45℃培養を2週間行った。亜硝酸の減少が認められた8検体の培養について植え換え、再度培養を繰り返した。その結果、何れも亜硝酸酸化能が認められなくなった。そこで、各種有機物の添加効果について検討したところ、培養Mにおいて酵母エキスの添加に効果が認められた。現在、耐熱性と酵母エキスとの関わり合いについて検討中である。
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