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1996 Fiscal Year Annual Research Report

蛋白質工学的手法により作製した蛋白質-多糖複合体の新規食品機能と構造

Research Project

Project/Area Number 08660160
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

加藤 昭夫  山口大学, 農学部, 教授 (00035114)

Keywordsリゾチーム / 多糖化リゾチーム / ポリマンノシル化リゾチーム
Research Abstract

本研究では、酵母発現系で異種遺伝子リゾチームを多糖化したリゾチームを用いて、蛋白質-多糖複合体の高機能化の機構を調べた。本年度は酵母発現系により、糖鎖長の異なるオリゴまたはポリマンノシル化リゾチームを作製し、糖鎖長の機能に及ぼす影響を調べた。これまでに、リゾチームの19位、49位へのN-グリコシル化に成功しているので、N-グリコシル化の数および部位の機能に及ぼす影響を調べ、次のような結果が得られた。
(1)リゾチームcDNAを部位指定変異により活性中心から離れた分子表面(49位および19位)にN型糖鎖認識配列Asn-XC-Thrを導入するように改変し、これを酵母発現ベクターに組込み、形質転換した酵母を用いて大量に培養し、培養液に分泌したグリコシル化リゾチームをカチオン交換樹脂に吸着させ、分離精製を行った。酵母の大量培養の培養条件(pH,温度など)をコントロールすることにより、糖鎖の長さの異なるオリゴマンノシル化リゾチームとポリマンノシル化リゾチームを優先的に分泌させ、これらの性質を調べた。多糖化リゾチームは多量に分泌するが、オリゴ体は少量しか分泌しなかった。
(3)こうして作製した種々のサイズの多糖化リゾチーム、異なる部位に多糖化したもの、一箇所あるいは二箇所に多糖化したリゾチームの耐熱性、乳化性を調べたところ、これらの機能と多糖化との関連が明らかになった。すなわち、糖鎖が長くなるほど、また二箇所に多糖化したものが最も優れた機能を示した。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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