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1996 Fiscal Year Annual Research Report

魚類の腎臓における尿生成とその調節

Research Project

Project/Area Number 08660238
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionIshinomaki Senshu University

Principal Investigator

角田 出  石巻専修大学, 理工学部, 講師 (70221174)

Keywordsコイ / キンギョ / 腎機能 / 神経支配 / 液性調節 / 尿量 / 血流量 / ストレス
Research Abstract

供試魚として,コイとキンギョを用いた。腎臓の連続切片を作成するとともに,希釈塩酸により腎髄質を適度に溶解した後,個別のネフロンを取り出して,ネフロンの分布と形態を調べた。その結果,(i)腎小体は腎臓内に均一分布しているのではなく,腎臓の表面近くおよび特定箇所に高い密度で存在していること,(ii)ネフロンを構成している尿細管の管長は,一般には,前方に位置するものほど短くなる傾向を示すが,個々のネフロンで管長にはかなりの差のあることが判った。
遊泳状態のコイおよびキンギョを対象として,膀胱内カニュレーション法により採尿を行い,環境条件(溶存酸素濃度および塩分濃度)を変えて,尿量の変化を追跡するとともに,同様の環境条件(ストレス)を負荷した固体を径時的に取り上げて腎臓のネフロン各部のサイズや数の測定を行った。なお,コイについては,採尿と同時に,動脈カニューラを介した血圧測定および血液採取,レーザー血流計による腎臓内血流量(相対量)の測定を行った。その結果,ストレス負荷直後には,一時的な血圧の振幅変化が見られるとともに,一旦尿量は減少した後,逆に,増加すること,その際には腎臓中央部の血流量の変化が大きいこと(一時的な減少の後に増大),腎小体・糸球体のサイズはともに一時的に減少するが,変化率は糸球体で大きいこと,輸入動脈の神経末端部付近で血中カテコラミン濃度が僅かに上昇してること等が判った。これらの変化は数分以内で消失し,その後は,ストレスの大きさによって時間経過は異なるものの,一般には尿量の減少につながった。その際には,血圧の低下,腎臓全体への血液供給量の減少などが大きく貢献しているが,ここでは液性の調節が主であることが判った。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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