1997 Fiscal Year Annual Research Report
粒子間相互作用からみた粘性土の液性限界の物理的・工学的意義に関する研究
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08660282
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
藤井 克己 岩手大学, 農学部, 教授 (30134513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝口 勝 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (00181917)
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Keywords | 粘性土 / 降伏値 / 引張り強度 / 粒子間相互作用 / 液性限界 |
Research Abstract |
平成9年度は昨年度の実績を踏まえ,以下の内容で研究を実施した。 1.試料粘土には,カオリナイト(K)とモンモリロナイト(M)という典型的な粘土鉱物を採用し,これらの混合物の液性限界を,キャサグランデ,フォールコーンという2つの試験法により測定し,比較検討した。 2.カオリナイトK=100%試料の場合,両試験結果ともほぼ一致し,LL=30.2%となった。モンモリロナイト成分を増加させると,試料の流動性が増すため,LL値も線形的に増加した。 3.この増加の程度は試験法によって異なった。極端な例として,モンモリロナイトM=100%試料を例にとると,キャサグランデ法ではLL=895%に対し,フォールコーン法では552%と小さな値であった。この差異は両試験法における物理的な取扱いの違いと,モンモリロナイトの有するチキソトロピックな性質に起因することが明らかになった。 4.簡単なフォースゲージを用いて,試料の引張り強度を測定したところ,液性限界試験と同様,粘土の構成比率との間に線形の関係が確認され,その引張り強度はLLの状態で20〜50kPaであると推定された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 藤井 克己: "モンモリロナイト懸濁液のせん断流動特性と降伏値について" 農業土木学会論文集. 186. 53-60 (1996)
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[Publications] 藤井 克己: "ビンガム降伏値を有するモンモリロナイト懸濁液の沈降挙動について" 農業土木学会論文集. 186. 61-67 (1996)
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[Publications] 溝口 勝: "土壌物理学分野におけるシミュレーション手法の現状と課題" 農業土木学会学会誌. 65(3). 219-225 (1997)
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[Publications] 溝口 勝: "凍結過程における土の凍結面近傍の微視的構造についての実験的研究" 農業土木学会論文集. 191. 53-58 (1997)
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[Publications] 藤井 克己: "土の環境圏" 岩田進午・喜田大三編,フジ・テクノシステム, 1368 (1997)
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[Publications] 溝口 勝: "Ground Freezing 97" S.Knutsson編,Int.Congress on Ground Freezing, 586 (1997)