1997 Fiscal Year Annual Research Report
放牧育成牛のエネルギーおよび体成分蓄積に関する研究
Project/Area Number |
08660322
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
秦 寛 北海道大学, 農学部, 助教授 (30250492)
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Keywords | 放牧 / 育成牛 / エネルギー / 体成分 |
Research Abstract |
本課題では放牧育成牛の産肉特性を明らかにする目的で、(1)放牧飼養、(2)牛舎内で生草を刈り取り給与する青刈飼養(Zero grazing)、(3)牛舎内で貯蔵飼料・濃厚飼料を給与する舎飼飼養の3つの飼養方式により育成牛を同一の増体速度で成長させ、各飼養方式における育成牛のエネルギー・蛋白質および脂肪蓄積量を比較屠殺法により測定し、育成牛のエネルギーおよび体成分蓄積量に及ぼす放牧の影響について栄養的要因と運動の要因を考慮に入れて検討している。 平成9年度は放牧飼養と舎飼飼養の違いについて検討するため、5ヶ月齢・体重160kgのホルスタイン去勢牛11頭を供試し、放牧区、舎飼区および初期屠殺区にそれぞれ5、4および4頭を配置した。放牧区は5月から9月にかけての123日間、チモシー主体の平坦草地(5ha)で昼夜放牧した後に、屠殺した。舎飼区は放牧区より2週間遅く試験を開始し、牛舎内で濃厚飼料と乾草を乾物比2:1の割合で増体速度が放牧区と同等になるように給与量を調節して124日間飼育した後、屠殺した。初期屠殺区は試験開始時の体組成を調べるため、体重160kg時に屠殺した。試験期間中に両区のの牛から採血を行い、血中代謝産物および代謝調節ホルモン濃度を測定した。 放牧区・舎飼区の平均日増体量はいづれも0.8kg、終了時体重は259kgと同様であった。消化管内容物を除いた全屠体の重量に有意な違いはなかったが、放牧区は舎飼区に比べ、内装重量が有意(P<0.05)に重く、枝肉と皮毛の重量が有意(P<0.05)に少なかった。1日当たりの蛋白質、脂肪およびエネルギー蓄積量は放牧区で134g、43gおよび4.95MJ、舎飼区で123g、82gおよび6.22MJであり、放牧区は舎飼区に比べ蛋白質蓄積量が高く脂肪とエネルギーの蓄積量は低い傾向が認められた。血中代謝産物・代謝調節ホルモンは、放牧区で舎飼区に比べBUN、NEFAおよびGH濃度が有意(P<0.05)に高く、glucoseとinsulin濃度が有意(P<0.05)に低かった。
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