1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08660323
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
柏村 文郎 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (80142793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古村 圭子 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (50173547)
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Keywords | 牛 / 生体リズム / 採食行動 |
Research Abstract |
方法:実験は3つの期間に分けられる。I期では、外界からの時間的手がかりを出来る限り排除した恒温・恒常明の環境下においてホルスタイン種乾乳牛1頭を30日間飼養した。餌はヘイキューブ状に成型した飼料を自動給餌装置により常時たべられる状態で給与した。II期では、I期と同様の場所および牛を用い、12時間周期の明暗をつけ、9日間実施した。III期では、一般的な牛舎環境下に1頭の牛を繋留して、I期と同様な飼養方法を25日間継続した。試験期間中は、牛の様子をビデオカメラで撮影・録画し、行動の分析を行った。また、体温を連続的に測定した。 結果:外界からの時間的手がかりを極力取り除いた常明環境下で、は牛の行動に明確なリズムがみられなかった。一方明暗周期は牛の行動に影響を与え、明期には横臥時間が短く、起立時間が長くなり、採食時間が増加した。さらに、多くの外部同調因子が存在する一般の牛舎環境下では、その傾向は強まった。行動周期のスペクトル分析によると、起立と横臥を繰り返す周期として約3時間の周期性が観察された。ただし体温変化のスペクトル分析の結果によるといずれの環境下でも概日リズムがみられた。 考察:牛の行動には、基本的に3時間程度の周期性があるようであるが、それはあまり固定的なものではなく、光を中心とする外部同調因子に容易に修飾されるようである。ただし、生理的には明らかに概日リズムが存在するため、一般的な飼養環境下では行動にも24時間の周期性がみられるのが自然であると思われた。
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