1996 Fiscal Year Annual Research Report
メンヨウにおけるタンパク質欠乏とインスリン様成長因子-IおよびIIの遺伝子発現-成長期における傍分泌因子としてのインスリン様成長因子-IおよびIIの意義-
Project/Area Number |
08660343
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松井 徹 京都大学, 農学部, 助教授 (40181680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 京一 京都大学, 胸部疾患研究所, 講師 (20173156)
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Keywords | メンヨウ / タンパク質栄養 / IGF-I / IGF-II / 軟骨 / 筋肉 / 脂肪 |
Research Abstract |
第一試験では10日齢のメンヨウから、肋骨成長板および肝臓を採取し、組織中IGF-IのmRNAおよびIGF-IIのmRNAをRT-PCR法を用いて定量した。IGF-IのmRNAおよび各組織のIGF-IIのmRNAをの肝臓および軟骨において発現しているIGF-IおよびIIのmRNAのクラスの検討を行った結果、成長板軟骨および肝臓ではclass W、1、2の3種類すべてのIGF-1 mRNAか発現していることが明らかとなった。軟骨においてIGF-IIのクラス1を除くすべてのクラスが、肝臓においてはすべてのクラスのIGF-IImRNAが発現していた。また、軟骨では明らかにIGF-II mRNAの発現量が多く、軟骨においてはIGF-IよりもIGF-IIが傍分泌因子として重要な役割を担っていることが示唆された。また、経日的な変化としては、軟骨成長板においてIGF-ImRNAは100日齢で多い傾向が認められ、IGF-IImRNAは10日齢で低くその後上昇する傾向を示した。筋肉におけるIGF-ImRNAは20日齢でピークをとりその後低下した。筋肉のIGF-IImRNAは生後80日に低下する傾向が認められた。なおこの期間において皮下脂肪組織はごくわずかであり、飼料採取の際に他の組織の混入があるため、供試できなかった。 第二試験では、離乳直後の4頭のメンヨウを2区に分け、正常タンパク質飼料給与区、またはタンパク質欠乏飼料給与区からなる反転試験に割り当てた。タンパク質欠乏区のメンヨウにおいて血清中IGF-I濃度は低値を示すことが明らかとなった。現在、肝臓、成長板を含む肋骨成長板軟骨、皮下脂肪、外腹斜筋および腰最長筋におけるIGF-IのmRNAおよびIGF-IIのmRNAを検討中である。
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