1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08660389
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
高橋 公正 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 助教授 (40277661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 隆彦 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 助教授 (70060530)
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Keywords | 肝胆管癌 / 肝細胞癌 / 2-Acetylaminofluorene / vinyl carbamate / マウス / oval細胞 |
Research Abstract |
本研究では、肝胆管癌の発生機序を解明すべく、新生児マウスに既知の発癌剤を接種し、その発生過程を観察する。同時に典型的な肝細胞癌(胆管様構造の発達を伴わないで、癌化した肝細胞からのみ構成される)を誘発させて、特にoval細胞の出現、胆管様構造の発達に注目しながら両者の病理発生における相違点を明らかにする。 平成8年度は動物実験実施期間に当てている。 B6C3F1新生児雄マウスを2群(各群50匹)に分け、肝胆管癌を誘発させるために2-Acetylaminofluorene(0.10μmol/g体重)をまた、肝細胞癌を誘発するためにvinyl carbamate(0.15μmol/g体重)をそれぞれ腹腔内に一回接種し、以後観察継続中である。申請者らの経験および文献によれば、この試験系では接種後6カ月から12カ月にかけて肝腫瘍が多発することが推測される。 今後、各試験系から採取した肝組織について経時的に肝を鏡検し、肝癌の発生初期に両試験系間で相違が見られるか否か、特にoval細胞の発現・動態と肝細胞小増殖巣(過形成病変)のタイプの違いに注目して検索予定である。
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