1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08670003
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
萩原 治夫 群馬大学, 医学部, 講師 (80189464)
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Keywords | 線毛細胞 / 線毛 / 孤立線毛 / 根小毛 / 線毛発生 / 卵管 / 免疫組織化学 / 免疫電顕 |
Research Abstract |
(1)線毛発生における線毛の伸長に際し、線毛基部の細胞膜の陥凹により管状構造が一過性に出現することを見いだし、transitional tubulesと命名した。Alar sheathsの形成、伸長中の線毛の物理的保持に密接に関係する構造と考えられた。 (2)根小毛striated rootletは、線毛が伸長する基底小体に付随する構造で、横紋を有する細線維の束から構成される。ヒト卵管線毛細胞の細胞先端部領域を粗精製し、これを抗原としてラットに免役し、根小毛を特異的に認識するモノクローナル抗体(R4109,R4901)の作製に成功した。ウエスタンブロッティング法及び免疫電顕法の結果から、この抗体は58kDaの分子量の蛋白質を認識し、この58kDa蛋白質は根小毛の横紋の主要構成要素であることを明らかにした。 (3)線毛発生即ち線毛細胞の形成は、fibrous granuleと呼ばれる顆粒構造の出現に始まり、これを材料として中心子が複製、中心子は細胞先端部へ移動して基底小体となり、その遠位側より線毛が伸長するという一連の経過をたどる。R4109をもちいた線毛発生細胞の細胞生物学的検討により、fibrous granuleは上述の58kDa蛋白質から構成されることを見いだし、根小毛の形成にfibrous granuleが関与することを明らかにした。 (4)R4109は、卵管上皮、気道上皮、脳室上衣の線毛細胞に存在する根小毛に加え、網膜視細胞、血管内皮細胞、結合組織の線維芽細胞等の孤立線毛に付随する根小毛をも認識した。またPtK2細胞、HF細胞、BAEC細胞等の培養細胞における解析から、多くの培養細胞では孤立線毛の形成とは無関係に根小毛が形成されることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] H.Hagiwara, T.Aoki N.Ohwada, T.Fujimoto: "Development of striated rootlets during ciliogenesis in the human oviduct epithelium" Cell & Tissue Research. 290. 39-42 (1997)
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[Publications] H.Hagiwara, T.Aoki T.Fujimoto.: "Ultrastructural observetion on transitional tubule in human oviductal ciliogenic cells" Journal of Anatomy. 191. 285-290 (1997)