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1997 Fiscal Year Annual Research Report

原子間力顕微鏡による膜タンパク質分子表面構造の解析

Research Project

Project/Area Number 08670005
Research InstitutionCHIBA UNIVERSITY

Principal Investigator

龍岡 穂積  千葉大学, 医学部, 助教授 (10125940)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) ら 智靖  順天堂大学, 医学部・免疫学, 講師 (60230851)
Keywords免疫グロブリンE受容体 / 原子間力顕微鏡 / 低角度回転蒸着法
Research Abstract

原子間力顕微鏡及び低角度回転蒸着法を用いて、ヒト免疫グロブリンE(IgE)受容体α鎖の細胞外領域部分の表面構造を観察した。さらに、この受容体がIgEと結合する際に起こる構造変化を解析する目的で、IgEのみと受容体-IgE結合体の表面構造も観察し、比較した。
[結果と考察]
IgE受容体α鎖の細胞外領域部分はAFMでは、ほぼ球形の粒子(直径約13nm)として観察され、低角度回転蒸着法を用いると、中央部分の凹んだいわゆるド-ナツ形(直径約12nm)として観察された。IgEは一方の端が大きい長楕円体(直径約50nm)として観察され、しばしば屈曲した形をとっていた。受容体-IgE結合体では、IgEの大きい方の端が更に大きくなるようであった。
AFMのカンチレバ-の曲率半径は約10nmであるので、現時点では、この程度の分解能が限界ではないかと考えられる。低角度回転蒸着法にしても、影付けに用いられるプラチナによって分子が被われて、相当大きくなっていることが考えられる。
受容体-IgE結合体に関しては、種々の生化学データより、受容体がIgEの重鎖(heavy chain)に結合することが予想されているので、IgEの大きい方の端は重鎖であり、その部分に結合した為に、より大きくなった可能性が示された。受容体がIgEの重鎖のどの部分にいくつ結合できるかについては、AFMの高分解能がさらに進めば、充分に解析し得ると考えられる。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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