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1996 Fiscal Year Annual Research Report

免疫細胞化学でゴルジ装置を解剖する

Research Project

Project/Area Number 08670032
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

玉木 英明  北里大学, 医学部, 講師 (30155246)

Keywordsゴルジ装置 / 免疫細胞化学 / 耳下腺 / 外分泌 / β-COP / マンノシダーゼII / ブレフェルジンA / オカダ酸
Research Abstract

ラット耳下腺腺房細胞ゴルジ装置の形態と機能の関連について、免疫細胞化学的手法を用いて解析した。その際様々な手段によりゴルジ装置の層板構造を変形させ、ゴルジ装置を構成する要素に分解することを行ない、ゴルジ関連の物質の局在の変化を検討した。その結果以下のような所見を得た。
(1)腺房細胞ゴルジ装置の層板構造はBrefeldin A(BFA)やオカダ酸により崩壊する。この現象は小胞輸送の変化により誘発されると考えられている。そこで小胞体-ゴルジ間、あるいはゴルジ内の小胞輸送に関与するβ-COP、およびゴルジ内在蛋白であるマンノシダーゼII(Man II)について、ゴルジ層板の変化に伴う分布動態を免疫二重染色、レーザー顕微鏡により検討した。その結果BFA処理ではβ-COPおよびManIIが速やかに細胞内に拡散するのに対し、オカダ酸処理では両者がゴルジ領域に集中することが判明した。ゴルジ層板崩壊のメカニズムはBFAとオカダ酸では異なり、BFAの場合は小胞体からゴルジ装置への小胞輸送が阻害される結果層板構造が崩壊するのに対し、オカダ酸では輸送小胞がゴルジ域に達するにもかかわらず、ゴルジ膜に融合することが阻害されるため、層板が維持されなくなると考察した。解剖学会で成果を発表する。
(2)Cyclohexamideや低温処理によりゴルジ装置の層板構造を成立維持させる機構の解明を試みた。Cyclohexamideによる蛋白合成阻害は層板の形成には必須ではなく、20℃の低温処理に感受性を持つ要因がゴルジ膜を層板として統合するために必須であることを解明した。電子顕微鏡学会で発表する。
以上のようにゴルジ装置がその機能を発揮するのに層板構造の成立が有意義であることを証明するためのいくつかの知見を得、研究計画の1年目として充分な成果を得た。今後は免疫電顕による検討を推進する。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Shohei Yamashina: "The Significance of Lamellated Structure of Golgi Apparatus in Parotid Acinar Cells." European Journal of Morphology. 34(3). 229-232 (1996)

  • [Publications] Hideaki Tamaki: "Relationship between Structure and Function of the Golgi Apparatus in the Parotid Acinar Cell of the Rat." Proceedings of the Xth International Congress on Histochemistry and Cytochemistry. 29(Supple). 190-191 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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