1996 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頸部偏平上皮癌の発生・進展におけるRb-E2F系の関与
Project/Area Number |
08670197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中西 功夫 金沢大学, 医学部, 教授 (00019556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 惠夫 金沢大学, 医学部, 講師 (70169316)
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Keywords | 扁平上皮癌 / HPV / RB-E2F |
Research Abstract |
1.HPV遺伝子の検索 子宮頸部病変CIN I,CIN II,CIN III,ISCC合計82例(内βグロビンで増幅可能例は67例,81.71%)について、DNAを抽出し、HPV16,18型などのE6,E7領域を含む悪性型群とHPV6,11型のE6,E7領域を含む良性型群について比較検討した。その結果悪性型のE6,E7領域が組み込まれている場合はCIN I,II,III,ISCCともに約50%であるのに対し、良性型のE6,E7領域が組み込まれている場合はCIN IIとIIIにそれぞれ1例のみであった。 2.RB癌抑制遺伝子のmRNAの量の検索 肺癌扁平上皮癌の新鮮生材料を用いて、RB癌抑制遺伝子のmRNAを定量予定であるが、現在RBのRNA-CRS(内部標準)を作成中である。そこでE2F-1遺伝子のmRNA量を肺扁平上皮癌でQuantitative RT-PCR法で定量した。その結果E2F-1のmRNA量は非癌組織では0.4〜1.0×10^<-5>ng/μl以内(n=9)であるのに対し、扁平上皮癌では0.8〜4.5×10^<-5>ng/μl(n=6)と高値を示した。現在これらのデータとRB,P53PCNA,dephosphorylated RBの免疫染色結果とつき合わせている。
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