1997 Fiscal Year Annual Research Report
クローナル検索に基づいた単離アバラントクリプトの増殖形態と遺伝子変異
Project/Area Number |
08670270
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
立松 正衛 愛知県がんセンター, 病理学・第一部, 部長 (70117836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 速夫 愛知県がんセンター, 病理学・第一部, 室長 (20207830)
稲田 健一 愛知県がんセンター, 病理学・第一部, 主任研究員 (70246081)
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Keywords | 1,2-dimethylhydrazine(DMH) / キメラマウス / ラット / Abevvant Ciypt Foci(ACF) / C3H系統特異抗体(CSA) / 腺管分離 / 大腸発癌 / 単クローン増殖 |
Research Abstract |
1,PhlP誘発ラットACFの局在:PhlP誘発ラットACFの好発部位は12〜25週では遠位結腸、50週では近位結腸から盲腸であり、時間経過とともに遠位部のACFは減少し、近位部のACFが増加した。腫瘍は近位部に限局していた。早期に遠位結腸に好発したACFは可逆性で、近位結腸のACFの一部が不可逆性に癌へ進展する可能性が示唆された。 2,キメラマウスACFの腺管分離、C3H系統特異モノクローナル抗体(CSA)による解析:キメラマウスの正常腺管はいずれも腺管単位で単クローンで、それらが粘膜内で島状に群をなして存在していた。DMH誘発ACFを腺管分離し、CSAにより検討した結果、検索し得た限りで、ACFを構成する複数の腺管は単クローンであった。 3,キメラマウス大腸腺管のマイクロサテライトプローブ法による解析:正常キメラマウスの大腸腺管を分離、CSA染色後DNAを抽出、系統で異なるマイクロサテライトマーカー(D8Mit4)を用いてPCR法により系統の判定を行った結果はCSA染色の結果と全く一致した。 4,まとめ:以上より腺管単位で単クローンの大腸腺管からFMによって生じたACFは理論上単クローンであり、CSAによる検索結果もこれを支持した。今後、局在と形態、遺伝子変異、クローナリティを組み合わせて、可逆性/不可逆性のACFの差異を追求することが、前癌病変としてのACFの性格を解明する上で必須である。
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