1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08670285
|
Research Institution | KYOTO PREFECTURAL UNIVERSITY OF MEDICINE |
Principal Investigator |
内川 隆一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80145466)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 信冶 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70199800)
山田 稔 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (70106392)
|
Keywords | Th2細胞 / ラット / Nippostrmgylua brasiliensis / 分泌・排泄抗原 / サイトカイン / 線虫 / IL-4 / インターフェロン-ガンマ |
Research Abstract |
平成9年度における研究は,非感染ラット由来のMLN細胞およびCD4^+,CD8^+T細胞によるin vitroでのサイトカイン産生に対する線虫抗原刺激の影響を明らかとすることを中心として行われ以下の結果を得た. 1.ES抗原はCon A存在下において1μg/ml以下の低濃度ではMLN細胞のIL-4産生を増強し,それ以上の濃度では濃度依存的にIFN-γとIL-4の産生をともに抑制することを明らかとした. 2.MLN細胞を一定時間ES抗原(10μg/ml)により前処置した後,Con Aで刺激してMLN細胞のIFN-γ産生を調べたところ,ES抗原は培養3から6時間の間にMLN細胞のIFN-γ産生誘導を阻害することを明らかとした. 3.CD8^+T細胞はCD4^+T細胞のほぼ2倍のIFN-γ産生を行っていたが,ES抗原を添加するとCD8^+T細胞では0.1μg/ml以上の濃度でIFN-γ産生が抑制された.一方CD4^+T細胞では1.0μg/ml以上の濃度で産生抑制が見られた.すなわち,CD4^+T細胞に比べ主要なIFN-γ産生細胞であるCD8^+T細胞のES抗原によるIFN-γ産生抑制に対する感受性が10倍程度高いことを示している.IL-4の産生はこの細胞数(2×10^5/ml)においてすべて検出限界以下であった. Nb成虫から得られた粗抗原をイオン交換クロマトグラフィーにより部分精製し,各分画を培養液で10倍に希釈し,Con A存在下でのF-344由来MLN細胞の培養に用いた.その結果,IFN-γの産生抑制とIL-4産生誘導活性を持つ分画を見出した.
|
Research Products
(1 results)