1996 Fiscal Year Annual Research Report
緑色レンサ球菌群の産生するヒト血小板凝集因子の作用を阻害する血漿成分の同定
Project/Area Number |
08670322
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
大国 寿士 日本医科大学, 老人病研究所, 教授 (60060365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜田 紳策 日本医科大学, 老人病研究所, 助手 (50178620)
渡辺 ユキノ 日本医科大学, 老人病研究所, 助手 (30277587)
留目 優子 日本医科大学, 老人病研究所, 講師 (20089626)
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Keywords | Streptococcus mitis / 血小板凝集反応 / 血小板凝集阻害因子 |
Research Abstract |
これまでに川崎病患児の歯面より分離、同定されたStreptococcus mitis(S.mitis),Nm-65株の培養上清中に血漿に浮遊したヒト血小板(platelet rich plasma,PRP)を凝集、活性化する因子(S.mitis-derived human platelet aggregation factor,Sm-hPAF)の存在することを明かにし、この因子の精製を行うと共に、その性状について報告して来た(FEMS Immunol.Med.Microbiol.,17,121,1997)。この研究の過程で、Sm-hPAFによって凝集するPRPと凝集しないPRPが存在することが明かにされた。本研究では、Sm-hPAFに応答しないPRPの反応機構を明かにすろことを目的とした。既にこれまでの研究において、Sm-hPAFに対し凝集しないPRPは血小板自体に異常があるのではなく、血漿中にこの凝集反応を阻害する因子が存在することを明かにした(ibid.)。 1.凝集反応を起こさなかったヒトの血漿を出発材料にして、Sephacryl S-200でゲル濾過し、阻害因子を含む粗分画を得た。一方、この分画をマウスに免疫することにより、阻害因子の作用をblockするモノクロナール抗体を作製した。 2.粗分画をSDS-PAGEにかけると分子量66kDaと55kDaの所に2本の明確なバンドが認められ、両バンドは共に蛋白染色ばかりではなく、糖染色によっても染色されたことから両バンドは糖蛋白ではないかと思われた。そして反応をblockするモノクローナル抗体は55kDaのバンドと反応したことから、この55kDaに相当する糖蛋白が阻害因子ではないかと思われた。
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Research Products
(1 results)