1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08670405
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
町田 和彦 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00111104)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 修 女子栄養大学, 栄養学部, 助教授 (20133340)
|
Keywords | 非特異免疫 / 拘束ストレス / 好中球 / 活性酸素 / リンパ球 / 臨床検査 / 貧食 / NBT |
Research Abstract |
実験1:拘束ストレスの好中球貧食殺菌能及ぼす影響に関する研究の概要 各種ストレスによって免疫能がさまざまな影響受けることは、当研究室においても、マウスの過密ストレスやラットのコミニケーションボックスによる精神的ストレス負荷の影響などで確認されてきた。今回我々はストレス強度としては強い物理的負荷であるといわれている金網拘束ストレスをラットに3日間負荷し、好中球の貧食・殺菌能の相関、各種白血球と15項目の臨床検査成績の各項目の比較検討を行なった。(方法)32周齢のFischer系SPF雄性ラット10匹に、ステンレス製金網拘束ストレスを1日当たり連続6時間(明時3時間・暗時3時間)負荷し、これを3日間実施した。ストレス負荷前、第1回目のストレス終了直後、第3回目のストレス直後、ならびにその24時間後の4回尾静脈より採血し、黄食ブドウ球菌を刺激物質としたNBT還元試験を行ない、貧食能と活性酸素(スーパーオキサイド)産性能を求めるとともに、各白血球の変化と血清中LDH,GOT,GPT,CK,T-Cho,HDL-Cho,Cre,UA,Ca,Glu,BUN,TG,TP,Alb,Alp値の測定を行なった。(結果)好中球の貧食能と活性酸素産生能の関係を調べたところ、ストレス負荷前はその相関が有意な正の相関を示していたのが、第1回のストレス負荷後貧食率の急激な減少とともに有意差がなくなり、3回目の負荷後でもやや慣れが見られ、貧食能が回復傾向を示したものの低い相関であった。しかし、その1日後には有意差は認められなかったが高い正の相関を示した。ストレス負荷前にリンパ球63。8±8。4%に対し、30。3±8。9%であった好中球はストレス負荷後逆転した(リンパ22。6±7。1%、好中球75。5±7。3%)。臨床検査成績のうち。GOT,GPT,Cre,UAは第1回ストレス負荷後有意な増加を示したが、TG,TP,Albは逆に有意な減少を示した。
|