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1996 Fiscal Year Annual Research Report

有機リン系殺虫剤における胸腺アポトーシス誘発性と免疫毒性発現に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08670409
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionThe Institute for Science of Labour

Principal Investigator

川見 正機  財団法人労働科学研究所, 労働環境保健研究部, 主任研究員 (80153005)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 海老原 勇  (財)労働科学研究所, 労働環境保健研究部, 主任研究員 (80124311)
Keywords有機リン系殺虫剤 / 胸腺萎縮 / アポトーシス / 免疫毒性 / 動物実験
Research Abstract

有機リン系殺虫剤暴露にともなう胸腺萎縮における胸腺微小環境及び胸腺細胞の変動を捉えるために、免疫組織染色法の基礎的検討を行った。
免疫組織染色には、酵素マーカーとしてアルカリフォスファターゼを使用したストレプトアビジン-ビオチン(SAB)法を用いた。検索した第1抗体は、anti rat MHC Class II,keratin,CD4,CD8,PCNA抗体であり、至適希釈濃度は抗体によって異なり1/50-1/500希釈、反応時間は室温60分あるいは4°C overnightで免疫組織染色可能であった。胸腺細胞のアポトーシス細胞の検出については、TdT assay法とマクロファージとの2重染色法による検索法の検討を継続中である。これらの免疫組織染色によって、胸腺上皮細胞の皮質環境、髄質環境における分布状態の違いを検索すること、胸腺T細胞の胸腺被膜下、皮質、髄質における分布及び増殖性細胞の分布を検索することが可能であり、その有用性を確認した。また、胸腺T細胞の動態については、胸腺組織より分離浮遊細胞を採取し、CD4、CD8抗体を用いたフローサイトメトリー解析によって未熟細胞とされるCD4_+CD8_+細胞の量的変動として捉えられた。
これらの予備的検討に基づき、次年度には動物実験において有機リン系殺虫剤投与にともなう胸腺萎縮の発現を、胸腺被膜下、皮質、髄質といった胸腺微小環境の違い、胸腺T細胞の分布及びその量的変動として捉え、これら薬剤の胸腺細胞アポトーシス誘発、亢進の関与、免疫毒性発現との関連性を検討する予定である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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