1996 Fiscal Year Annual Research Report
生体インピーダンス法による小児肥満のスクリーニング法に関する研究
Project/Area Number |
08670412
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
木田 和幸 弘前大学, 医学部, 講師 (60106846)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 久美子 弘前大学, 医療技術短期大学部, 講師 (20113805)
木村 有子 弘前大学, 医学部, 助手 (20281917)
西沢 義子 弘前大学, 教育学部, 助教授 (60113825)
|
Keywords | 生体インピーダンス / 小児 / 肥満 / スクリーニング |
Research Abstract |
[方法]弘前市内の小学校4校の1年生から6年生の児童約900名を対象とし、秋期の発育測定時に身長、体重、皮下脂肪厚(上腕背部、肩甲骨下部)、インピーダンス値を測定した。肥満度は村田らの性年齢身長別標準体重から算出した。体密度予知式は中塘らの式、体脂肪率推定式はLohmanの式を用いた。また、9歳以下の児童の体密度予知式は10歳以上の式を用いた。 [結果]各学年別性別の身長、体重の値は、その年に報告された学校保健統計調査結果に比べて大きな値であった。皮下脂肪厚(2部位合計)、肥満度、Rohrer指数、インピーダンス値からの体脂肪率間の相関係数は、いずれも有意(p<0.001)な関係が認められた。しかし、Pohrer指数160の場合の肥満選別率は男子10.0%、女子6.2%で、肥満度20%の場合の肥満選別率は男子16.1%、女子13.4%であった。また、平均的にみると男女ともRohrer指数160は肥満度では約30%となり、皮下脂肪厚では約43mm、体脂肪率では22〜24%に相当し、肥満度20%は皮下脂肪厚38mm、体脂肪率20〜23%に相当し、肥満度の肥満選別率が高く設定されていた。また、Rohrer指数の身長別基準値を用いた場合の体脂肪率は、男子では22〜25%、女子では25〜28%に相当した。肥満度0%に相当する体脂肪率は、小学2年生から6年生までほぼ一定の値で推移し、男子では約17%、女子では21%であり、肥満度20%では男子22%、女子では23%に相当した。
|
Research Products
(1 results)