1997 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のアクティブ・ライフの保持・増進のための予防的方策に関する研究
Project/Area Number |
08670426
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中西 範幸 大阪大学, 医学部, 講師 (90207829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高鳥毛 敏雄 大阪大学, 医学部, 助手 (20206775)
多田羅 浩三 大阪大学, 医学部, 教授 (20107022)
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Keywords | 老人 / 生存率 / 保健予防活動 / 健康管理 / 健康診査 / 健康づくり / 社会的・精神的要因 |
Research Abstract |
【目的】地域高齢者の健康の保持・増進に寄与する要因を明かにし、予防的方策のあり方について検討する。 【対象と方法】大阪府S市において平成4年10月に無作為抽出により得られた65歳以上の高齢者1,405人を観察コホートとして、平成8年3月末日までの42か月間の転帰を観察した。観察期間中に87人が市外への転出により追跡が不能となり、追跡が可能であった1,318人(93.8%)の内、189人(14.3%)が死亡していた。 【結果と考察】カプラン・マイヤー法を用いた生存分析から、健康診断を受診していた者、健康づくりを実施していた者の生存率はいずれも有意に高く、とくに早期に健康診断を受診していた者、健康づくりを実施していた者の生存率は最も高率を示した。また、健康診断については、基本健康診査やがん検診を組み合わせて利用している者の生存率は有意に高率を示した。さらに、社会活動に参加している者、生きがいを保有する者の生存率は、参加していない者、保有していない者に比べて有意に高率であった。コックス比例ハザードモデルを用いて生存に及ぼす要因を検討すると、性、年齢、支障などの要因の影響を除いても、健康診断の受診と健康づくりの実施はいずれも死亡と有意な負の関連をみとめ、社会活動と生きがいも負の関連を示した。死因別に検討すると、健康診断の受診、および健康づくりの実施は脳卒中、心疾患、がんのいずれの死亡とも負の関連を示し、社会活動、および生きがいは脳卒中、心疾患と負の関連をみとめた。健康診査の受診や健康づくりの実践は、社会活動への積極的な参加、生きがい感の保有とともに高齢者の死亡を抑制する可能性を示しており、地域で実践されている保健予防活動が高齢者のアクティブ・ライフの保持・増進に寄与するものと考えられる。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 中西 範幸, 他: "地域高齢者の日常生活上の支障と生命予後の関係-38か月間の追跡-" 厚生の指標. 44(1). 20-26 (1997)
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[Publications] 中西 範幸, 他: "地域高齢者の生命予後と障害,健康管理,社会生活の状況との関連についての研究" 日本公衆衛生学雑誌. 44(2). 89-101 (1997)
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[Publications] Nakanishi N, et al.: "Urinacy and tecel incontineuce in a community-residing eldoly people in Japan" Journal of the American Geriatrics Society. 45. 215-219 (1997)
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[Publications] 中西 範幸, 他: "地域高齢者における尿、および便失禁-出現頻度、関連要因と生命予後" 日本公衆衛生学雑誌. 44(3). 192-200 (1997)
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[Publications] Nakanishi N, et al.: "Effects of preventive health serices on surival of the thdedy living in a community in Osaka Japan" Journal of Epidemiolosy and Community Health. 51(2). 199-204 (1997)
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[Publications] 中西 範幸, 他: "地域高齢者の知的障害に関連する要因と生命予後に関する研究" 日本公衆衛生学雑誌. 45(11). 845-856 (1997)
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[Publications] Nakanishi N, et al.: "Mortality in relation to the type of house hold among eldedy people living in a community" Journal of Epidemiology. (in print). (1998)
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[Publications] Nakanishi N, et al.: "Relation between intellectcel dystuctining and mortality in a wrmmenty-residing elddy propakium in Japan" Journal of the American Genatnics Society. (in print). (1998)
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[Publications] Nakanishi, et al.: "Prevalence of intellectud dyslunctiming and its cometates in a community residing elddy population" Scandination Journal of Social Medicine. (in print). (1998)