1996 Fiscal Year Annual Research Report
カナマイシン耐性結核菌の遺伝子変異の検出と迅速検出法の開発
Project/Area Number |
08670470
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
勝川 千尋 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部, 主任研究員 (20183725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田丸 亜貴 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部, 研究員 (70270767)
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Keywords | 結核菌 / カナマイシン / 耐性 / efg遺伝子 / rpsG遺伝子 |
Research Abstract |
1、臨床分離結核菌の収集および薬剤感受性検査 結核患者より分離した結核菌を201株収集し、普通法(中試斜面培地使用)およびマイクロタイタ-法(スペクトル培地使用)により抗結核剤10薬剤(RFP,INH,SM,EB,KM,TH,EVM,CPM,PAS,CS)について感受性検査を行い、40株のカナマイシン耐性結核菌を得た。 2、結核菌のefg遺伝子のクローニング Salmonella Typhimuriumにおいてカナマイシン耐性とelongation factor G(efg)遺伝子の変異に相関性があることが判明しており、結核菌においてもefg遺伝子を調べることによりカナマイシン耐性との関連を探ることを目的として、結核菌のefg遺伝子のクローニングを行った。 Mycobacterium lepraeではefg遺伝子がすでにクローニングされており、rpsL、rpsG、efg、tufの順に遺伝子が並んでいることが判明している。結核菌についても同様の順に遺伝子が並んでいることが推測され、結核菌ではrpsLおよびtuf遺伝子がクローニングされている。そこでrpsL遺伝子の終末部分とtuf遺伝子の最初の部分について結核菌とM.lepraeに共通な領域をプライマーとしてPCR法により遺伝子の増幅を行い、rpsGおよびefg遺伝子を含むと推定される領域の増幅を試みた。 目的とする遺伝子を増幅するための、PCRの温度条件、DNAポリメラーゼの種類の検討を行い、denature:94℃1分、anneal:50℃1分、elongate:72℃2分の条件でEx Taq(TaKaRa)を用いることにより増幅に成功した。現在、このPCR産物をプラスミドベクターに挿入し、全塩基配列の決定を試みている。
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[Publications] Yasuhiko Suzuki,Chihiro Katsukawa,Aki Tamaru and Masanao Makino: "Application of Recombinant 85 Complex of Nycobacterium leprae for serodiagnosis of Leprosy : Over expression of MPT51 like protein (MPL51) of M.leprae in Escherichia coli." Thirty-First Research Conference on Tuberculosis and Leprosy. The U.S.-Japan Cooperative Medical Science Program.31. 76-80 (1996)
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[Publications] Kyongsu Hong and Chihiro Katsukawa: "Expression and Characterization of a Recombinant M3 Ploypeptide encoding Amino acids 42 through 517 of M3 protein" Immunology and Infectious Diseases. 6. 207-214 (1996)