1996 Fiscal Year Annual Research Report
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08670502
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
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Principal Investigator |
竹屋 章 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (20114184)
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| Keywords | ヒト / 血液型 / P式血液型 / P類似抗原 / 生合成 / 糖転移酵素 / 基質特異性 / 糖ヌクレオチド |
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| Research Abstract |
P式血液型と関係するP類似抗原の生合成について解明することを目指している。P類似抗原構造を合成するN-アセチルガラクトサミン(GalNAc)転移酵素活性がヒト血漿や尿中に存在すること[Takeya et al.(1992),(1995)]、及びその酵素活性が本来はN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)の転移を行う酵素(Ii抗原の合成に与る酵素)によって生じている可能性がある[Takeya et al.(1993),(1995)]ことを既に明らかにしてきた。
このように本研究は、血液型糖鎖生合成の全く新しい側面を明らかにするものであるが、それ故に従来はあまり問題にされなかった酵素基質純度についても厳しく再検討を迫るものとなった。すなわち、P類似抗原合成酵素活性値が、用いる標識UDP-GalNAc商品の種類によって大きく異なることが判明した[Takeya et al.(1995)]。その原因として、標識UDP-GalNAc中に微量ではあるが種々の程度に標識UDP-GlcNAcがコンタミしていることが考えられる。
このことを確かめる手段として、糖ヌクレオチドのレクチンカラムによるアフィニティークロマトグラフィーについて検討したところ、GlcNAc結合性レクチンとしてムジナタケのレクチンがUDP-GlcNAcと強力に、かつ特異的に結合することを見い出した[Takeya et al.(1996)Carbohydrate Letters 2,109-113]。一方、GalNAc結合性レクチンとしてはビロードクサフジのレクチンが最も強力にUDP-GalNAcと結合することを見い出した[Takeya et al.(1997)Carbohydrate Letters 2,in press]。興味あることに、このレクチンは単糖そのものよりも、そのC-1位にリン酸やUDPが結合しているものを好む。レクチンについて、このような性質が明らかになったのは、これが初めてである。以上、これらはP類似抗原の生合成研究にとって、欠かすことのできない重要なステップであったと考えている。
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[Publications] A.Takeya,O.Hosomi,H.Nishujuma,T.Kogure: "Affinity chromatography of UDP-N-acetylglucosamine on Psathyrella velutina lectin column" Carbohydrate Letters. 2・2. 109-113 (1996)
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[Publications] A.Takeya,O.Hosomi,T.Kogure: "Affinity chromatography of N-acetyl-α-galactosamine-UDP and N-acetyl-α-galactosamine-phosphate on Vicia villosa B_4 lectin columm" Carbohydrate Letters. 2・(in press). (1997)
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[Publications] 竹屋章他5名: "P類似抗原合成酵素:反応生成物のNMR、GC-MSおよびレクチンアフィニティーカラムクロマトグラフィーによる解析" 日本法医学雑誌. 50・補冊. 180 (1996)
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[Publications] 竹屋章他5名: "P類似抗原構造GalNAcβ1→3Galβ1→4GlcNAc/Glcの生合成" 糖質シンポジウム(日本糖質学会). 18・1. 152 (1996)
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[Publications] 竹屋章他4名: "血液型関連糖鎖合成に与る糖転移酵素基質(糖供与体)の純度検定及び精製法に関する検討" 日本法医学雑誌(第65回関東地方会講演要旨). 51・未定(未定). (1997)
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[Publications] 竹屋章他4名: "P類似抗原の生合成に関する研究:糖供与体基質の純度検定及び精製法に関する検討" 日本法医学雑誌. 51・補冊(未定). (1997)
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[Publications] 竹屋章他6名(分担4ページ): "Proceedings of the 3rd International Symposium Aduances in Legal Medicine" 若杉長英(in press), (1997)
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[Publications] 竹屋章他3名(分担1ページ): "International Symposium on Glycosyltransferases and Cellular Communications" 谷口直之(in press), (1997)
