1997 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子導入によるHLA非拘束性抗腫瘍cytotoxic T細胞の作製
Project/Area Number |
08670524
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
日野田 裕治 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10165128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 徹 札幌医科大学, 医学部, 助手 (70253995)
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Keywords | 単鎖抗体 / T細胞受容体γ鎖 / cytotoxic T細胞 / レトロウィルスベクター / MUC1ムチン |
Research Abstract |
本研究の目的は、単鎖抗体とT細胞受容体(TCR)γ鎖の融合遺伝子を導入したHLA非拘束性CTLクローンを確立することにある。昨年度の検討では、単鎖抗体として我々の教室で確立した抗MUC1ムチンモノクローナル抗体MUSE11のVHおよびVLを用い、RT-PCR法によってハイブリドーマよりVHおよびVLcDNAを、ヒトT細胞よりγ鎖cDNAをそれぞれ得、レトロウイルスベクターPG1ENに組み込み融合遺伝子発現ベクターとした。しかし、一過性遺伝子導入法にてパッケージング細胞からウイルスの産生を行ったが、十分なイウルスカ価が得らず、このためEBイウルスにて不死化されたT細胞株への感染効率も低くこれまでのところ本法ではtransfectantを得るに至っていない。代わりにVH_+VL_+TCRγ鎖をCMVプロモーターを有する通常の真核細胞発現ベクターにつなぎ、lipofection法で導入した後G418で選択してsatable transfectantsの確立を行った。その結果、MUC1発現培養癌細胞株に結合能を示す数個のtransfectantクローンが得られたため、現在さらに単鎖抗体発現レベル、結合特異性などについて詳細な検討を進めている。今後は本transfectantsを用いて単鎖抗体の結合によるTCRγ鎖を介したシグナル伝達やin vivoでの腫瘍細胞への結合能についても検討する。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hinoda Y et al.: "Enhancement of reactivity of anti-MUC1 core protein antibody and killing activity of anti-MUC1 cytotoxic T cells by deglycosylation of target tissues or cells." J.Gastroenterol.33(in press). (1998)
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[Publications] Noto H.et al.: "Cytotoxic T lymphocytes derived from bone marrow mononuclear cells recognize an underglycosylated form MUC1 mucin." Int.Immunol.9. 791-798 (1997)