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1996 Fiscal Year Annual Research Report

重症型アルコール性肝炎の発症におけるサイトカイン遺伝子多型の意義

Research Project

Project/Area Number 08670628
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

山内 眞義  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20138811)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西川 文則  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20266662)
水原 裕治  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20266688)
Keywordsアルコール性肝障害 / サイトカイン遺伝子 / TNFα遺伝子多型 / IL-1 Recepter Antagonist / TNF-β
Research Abstract

アルコール性肝障害における遺伝的背景について、サイトカイン遺伝子多型より検討した。対象は大酒家108例(脂肪肝/非特異的変化18例と肝機能障害を伴わない大酒家17例を非線維化群35例、肝線維症21例と肝硬変46例を線維化群67例)および健常者46例である。末血よりgenomic DNAを抽出し、IL-1 Ra遺伝子のイントロン2に存在する86 bp tandemrepeat部位をPCR法にて増幅しA1〜A5 alleleを同定した。またTNFβのRFLPとアルコール性肝障害との関連性についても検討した。
(1)IL-1 receptor antagonist(IL-1 Ra)遺伝子多型とアルコール性肝障害
(1)日本人におけるIL-1 Ra遺伝子多型の頻度は、A1/A1型が95.7%を占め既に報告されている欧米の54%と比較して有意に高率であった。(2)アルコール性肝障害におけるA1/A1型の頻度は線維化群57例(85.1%)、非線維化群は34例(97.1%)であり有意差は認められないが、線維化群で低い傾向を認めた。一方A1/A1以外のhetero型では、前者は10例(14.9%)、後者は1例(2.9%)と線維化群で高い傾向を認めた。(3)線維化群における積算飲酒量での比較は、A1/A1型が他群より有意に多かった。
(2)TNF-βおよびα遺伝子RFLPとアルコール性肝障害
Southern blottingによる既報のTNF-αとTNF-βのRFLPは、PCR-RFLPでの検討から、TNF-βのNcoI切断多型しか存在しないことを明らかにした。本切断多型とアルコール性肝障害との関連性を検討し、切断されないalleleがアルコール性肝障害で多い傾向を認めた。以上よりサイトカインの遺伝子多型がアルコール性肝障害の発症の遺伝的背景になっている可能性が推察された。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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