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1997 Fiscal Year Annual Research Report

気道粘膜構成細胞からの肥満細胞遊走因子の産生

Research Project

Project/Area Number 08670657
Research InstitutionThe UNIVERSITY OF TOKYO

Principal Investigator

庄司 俊輔  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10171018)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 本田 善一郎  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70238814)
Keywords気道粘膜 / 肥満細胞 / 遊走 / 線維芽細胞 / 血管内皮細胞
Research Abstract

我々の今回の研究は、気管支喘息などのアレルギー性気道炎症において肥満細胞がどのようにして気道粘膜に集簇してくるのかを、培養した気道上皮細胞、線維芽細胞および血管内皮細胞から放出される肥満細胞遊走活性を測定することで検討したものである。
(1)気道上皮細胞からの肥満細胞遊走因子の放出
新鮮なウシ肺より取り出した気管支よりプロテアーゼ法で気管支上皮細胞を単離し、この細胞より放出される肥満細胞遊走活性をラット肥満細胞株であるRBL-2H3細胞とラット腹腔肥満細胞を標的細胞として測定した。気管支上皮細胞の培養上清中には肥満細胞遊走活性が存在し、これをゲル濾過カラム、イオン親和性カラムなどで精製した。最終的には、アミノ酸配列分析によりこの遊走因子がフィブロネクチンであることが証明された。
(2)線維芽細胞からの肥満細胞遊走活性物質の放出
ヒト胎児肺二倍体線維芽細胞株であるHFL-1細胞の培養上清を採取した。この培養上清中の肥満細胞遊走活性を測定し、この結果HFL-1細胞から肥満細胞遊走活性物質が放出されていることが確認された。現在この遊走活性物質を精製中であるが、フィルターによる濃縮実験により、この遊走活性物質が分子量3万以上の高分子であることが判明している。
(3)血管内皮細胞培養法の確立と肥満細胞に対する遊走活性
ウシ気道上皮細胞を培養する際と同様のプロテアーゼ法にて新鮮なウシ肺動脈より表層細胞を単離し、これを培養することに成功した。この培養細胞は免疫抗体染色により管内皮細胞であることが確認された。この細胞の培養上清中の肥満細胞遊走活性を測定したが、有意な肥満細胞遊走活性は見られなかった。。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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