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1996 Fiscal Year Annual Research Report

喘息の気道での好酸球浸潤の調節における好酸球由来メディエーターの意義の研究

Research Project

Project/Area Number 08670677
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

丸尾 仁  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40229604)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 真理  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (80275875)
田部 一秋  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (60211372)
Keywords好酸球 / 細胞接着 / 活性酸素 / ロイコトリエンC4 / VCAM-1
Research Abstract

好酸球は血管内皮細胞上の接着分子との接着により活性酸素を産生し、またそのLTC4産性能、特異顆粒蛋白放出能が亢進する。そこでこれらのメディエーターが接着反応の更なる増強を誘導するか否かを検討した。その結果、活性酸素代謝産物であるH_2O_2がBSAでコートしたプレートへのヒト末梢血好酸球の接着反応を誘導することを見出した。またロイコトリエン(LTC4)やその代謝産物LTD4も高濃度でかつ長時間の反応時間を要するものではあるが同様の接着反応を誘導した。これらの結果は、血管内皮細胞に接着することにより活性化した好酸球が、自らの炎症局所への集積をさらに増強する方向に作用する可能性を示唆するものと考えられる。一方これらのメディエーターは血管内皮細胞上の接着分子の発現は少なくとも直接的には誘導しなかった。特異顆粒蛋白については供給の内諾を得ている米国メイヨ-・クリニック・アレルギー科側の供給能の事情により本年次は検討し得なかったが次年度以降に検討予定である。次に我々は、アレルギー性炎症における血管内皮細胞の接着分子発現増強状態を再現する目的で種々のサイトカイン刺激を試み、IL-4とTNFαの組み合わせ刺激によって、最も効果的にVCAM-1の発現を誘導でき、かつ好酸球接着を誘導できるモデルを確立した。同様に、喘息患者末梢血単核球を特異抗原で刺激した培養上清も血管内皮細胞のVCAM-1の発現ならびに好酸球接着反応を誘導したが、これらの反応は特異的減感作療法を施行した患者においては減弱していることを観察した。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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