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1996 Fiscal Year Annual Research Report

呼吸音のデジタル解析による、自動解析システムの開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08670684
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

工藤 翔二  日本医科大学, 医学部, 教授 (40256912)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 谷口 泰之  日本医科大学, 医学部, 助手
村田 朗  日本医科大学, 医学部, 講師 (70239523)
Keywords肺音計 / サウンドスペクトログラフ / 高速フーリエ変換 / 時間軸拡大波形 / 肺音
Research Abstract

呼吸器疾患の診断に用いられる聴診により得られる情報は、客観性に劣り、聴診者によりその所見は微妙に違い、情報の伝達量も限られる。病態の変化を肺音の変化としてとらえる場合にも、聴診の記憶に頼る方法は曖昧で、再現性も乏しい。現在、ATS(American thoracic Society)の用語で定められた各種肺音については、時間軸拡大波形を利用した分類がなされていて、これによりcrackleやwheeze等の視覚的判別もある程度可能になってきている。そこで、肺音の客観的な評価のために、サウンドスペクトログラフ、時間軸拡大波形、拡大FFT(高速フーリエ解析)による周波数分析などの解析法をもとに、ポ-タブル肺音計の開発を行った。今回開発した肺音計は、ハードディスクにデータを収録するため、データの取り扱いが簡便である。スパイロメーターと肺音アンプの一体化による省スペース化ができた。また、カラーサウンドスペクトログラフで表示、任意の部分、任意の区間の高速フーリエ変換および時間軸拡大波形が表示可能で、カ-ソルを移動させると、それに伴い、その部分の解析結果をリアルタイム表示可能である。そして、フローにより、ゲートをかけて解析することも可能になった。記録した肺音の音声再生も可能で、プリントアウトすることにより記録としても再生出来るようになった。以上のような肺音計の開発により、実際の診療の場で、一般の医師がベッドサイドでも手軽に肺音解析ができ、肺音の客観的な評価が可能となった。日常診療での使用可能なポ-タブル肺音計の開発意義は大きく、学生教育の上でも重要である。今後、さらに改良を加え、肺音、いびき、咳嗽などの音解析と音声の自動識別のシステム化の研究を続けている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 谷口泰之: "新しい肺音計の試作" Therapeutic Research. 17・8. 3103-3105 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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