1996 Fiscal Year Annual Research Report
生理学的手法(脳磁図、脳波、誘発筋電図)を用いた随意運動発現機構に関する研究
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08670741
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
金桶 吉起 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (20280589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 幸子 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40270483)
柿木 隆介 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (10145196)
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Keywords | 視覚 / 高次脳機能 / 脳磁図 / ヒト / 色覚 / 運動視 / 仮現運動 |
Research Abstract |
本年度は、視覚情報がどのような過程を経て処理されるかを主眼に研究を進めた。人を対象に、色の変化、または物の動きにどの大脳皮質がどのような時間で反応するかを、脳磁図を用いて研究した。色の変化を視覚刺激として与えるために、2色のLEDを用いた装置を開発した。これは、赤と緑の色を交互にある決められた時間間隔で提示するもので、脳磁図測定室には、光ファイバーにて導入した。時間間隔はコンピューターにより制御できるようにした。また、2つの色の輝度が自覚的に同じであるように調製する電気回路を作成した。動きの視覚刺激には、コンピュータープログラム(VSG、Cabridge社製)により作成した画像をプロジェクターで測定室に導入した。画像は、ランダムドットと2本の線分を用いた。これらにより、連続的な運動と仮現運動の視覚刺激を誘発した。色の変化に対しては、約200msで大脳後頭葉底部が、反応した。連続的な運動の刺激には、後頭葉と側頭葉、頭頂葉の移行部に反応が約300msで見られた。これに対して仮現運動刺激では、同じ部位に約160msで反応が見られた。視覚情報は大脳でその早い段階から固有情報(色、動き)に応じた大脳皮質に投射されることが、脳磁図測定により示された。結果は第26回米国神経科学学会に、発表した。また運動刺激の結果はNeuroReportに発表予定(印刷中)である。
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Research Products
(1 results)